不明

僕の色は何色ですか

今もそれはちゃんとありますか

僕には見えないだけでちゃんとありますか


もう分からない

分からないよ


頑張って普通に過ごそうとしたって

僕は劣等生で何もかも途中で投げ出した


頑張ったって

認められなくて

褒められなくて

貶されて

笑われて


泣いたって

怒られて

罵倒されて

息がしにくくって


僕はそれでも歌ったり

僕であろうと

僕を探した


でも、もう見つからない

僕の色も

僕の形も

僕の願いも

僕の思いも

僕の叫びも


僕そのものも


迷わないように

探し続けたはずなのに

作り出したくて

歌い続けたはずなのに

みつけたくて

紡ぎ続けたはずなのに


わからないよ

わからない


僕もぼくもボクも

色も形も何も無い


誰か僕をみつけてよ

誰か僕に色を形を声を願いを


ちょうだいよ

その全てを

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

感情 黒対白華 @kiminokoe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ