毒白
僕はね、出来損ないの失敗作
だから
やれやしないのになんでもやろうとする
周りからみれば大丈夫だって言ってくれるような小さなミスすら
「僕は、ダメなんだ」
そう、自らに刻み込んだ
完璧を追う、失敗作
僕は、幼い頃から全くと言っていいほど、
母から褒められるということがなかった
例え、どれだけ頑張っても重箱の隅をつつくような事ばかり重ねて、完璧を追い求めて褒めてくれることは無かった
母自体、どこも完璧な要素も無かった
1つの小さなミスで長い間ずっと同じことを言い続けて
深い傷と外せない鎖を僕に付けた
だからか、いつからか刻み込まれた
「僕は、ダメなんだ」
「努力はしても報われない」
「だけど、失敗することも出来ない 」
失敗したら僕を忘れるまで言われるから
僕は壊れて消えてしまえたらいいのに
だけど
僕はまだ息を続けてる
心のどこかにいつかは母に褒めてもらえると叶わぬ願いを抱き続けながら
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