花の欠片

戸惑い苦しむ瞳と絶望の顔

触れ合う手とかける声など

僕になかった


苦しみと迷いの中

光をくれた2色の花

描く未来を照らしてくれた


眩しくて嬉しくて 全てが初めてだった

僕の中で止まった時は流れ始めていた


藍い瞳に映る願いを知り

僕は桜と向日葵を咲かせ

白と緑の花達に捧げた



冬の空が暗く滲む頃に

花達も色を滲ませはじめ

手をどれだけ差し伸べても拒絶し萎んでいった


残った枯れた花達 ドライフラワーのように

時の止まった 壊れそうな花


二度と咲かぬ花だから

蘇る日を信じ

私がずっと守り抜く


いつか、2色の花が戻るその日まで


そしたら私は僕と離れよう

大切な花達のもとから

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