君の声

君の声だけが私の心を蕩かして

誰の声よりも安心させてくれるし

誰の声よりも興奮してしまう私がいる

困ったような声なら不安になる自分がいてそれを理解しながらその声が可愛くて身悶えしそうな自分もいる

君にバカにされたり罵られたりしたらショックを僅かに受ける自分とそれより大きな性的な興奮を持つ自分がいる


客観的に観れるからこそ自らに嫌悪感を抱き

嫌われたくないが故に偽りの私を君にみせざるを得なくて


ねぇ、今思っている全てのことを君に伝えたら

君は私を嫌うかな?


怖いから今の綱渡りのような状態で

呼吸がままならなくならないギリギリな

命綱とボーダーラインを君に預けて

私はそれにナイフを当てながら過ごしている


君が私を壊すか私が切るかするまでは

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