第3話:母のスタンス。主婦です、すみません。言ってて情けなくねえのか!。

んで、母はっつーと、

毎日毎日近所の主婦連中に平謝り。

今は少し落ち着いたけど、週刊誌発売の時はマスコミが家の周辺に殺到して大変だった。

ウチは城壁みたいなマスコミよけのへいがあるけど、一般家庭はそうもいかない。

そんで、それが、迷惑かけたっつーわけで菓子折り持って平謝りしている。

律儀と言うか人に使われやすい性格と言うか……なんか情けないよなあ……。

芸能人御用達の高級住宅街で、周りも慣れてるからそんなことしなくていいと思うんだけど、

と言うより、アンタはダンナとの関係を何とかしてろよッて。

一発父とサシのケンカでもしてみろッ。

でも、母はかたくなにやらないよね。

父に対してはシカトしている。

冷戦とまではいかない。暗闘ってやつですね。

母にとって父は食いぶちだから、面と向かってキツいことは言えない。

ただ黙って〝やれやれ……〟とつ〝淡々……〟と父のメシを作って父のパンツを洗濯して父の部屋を掃除している。

不甲斐ない!。

泣ける……。

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