第15階 四武王の一柱"ルー"
私の目の前に広がる、燃やされて破壊された廃墟の地。
かのメイユールの支配している世界を1人で歩いていた。
「(事実上の世界のGAME OVER。)」
生きる時間がすでに止められてしまっている。
世界に住んでいるみんな。
「あなたも一緒にいるのね。」
憎らしくも懐かしい魔力を感じていた。
ラブラビアの。
「あなたの仲間も一緒に住んでいたのね。」
進みながら、周辺を見渡して。
クウウと呼ばれていた、イケメンエルフを思い出していた。
幼いエルフ達も同じ状態だったから。
単純に小さいから幼いエルフ達だと分かる。
涙のあとから、子供たちは泣いていたと分かる。
「なんでミリカンテアを襲うとかいうバカな真似をしたかな!ラブラビア!!」
十字架にはりつけられていた、憎いあいつ。
「もし元気なら、敵から守れたかも知れないのにね!」
ラブラビアを含めて、六名の大切な仲間がいたんだっけ、メイユールには。
その仲間もラブラビアと同じように十字架にはりつけられていた。
しかも床に"歓迎"と血で書かれていた。
十字架はエルフ達が大事に育てていた木を加工して作られていたのが分かってしまった。
もう少しだけ、メイユールに和泉の国で働いて貰おうと思っていたのにね。
ーー魔流掌握
魔力の流れを広範囲で知ることが出来る。
ーー宇宙群墜
隕石や星を沢山落とす。
形だけはメイユールフォールンコズミックにとても似ている。
「(きっと彼等が知っている物よりもとてもとても怖いはず。)」
私は、この地より離れていく大軍“優族”に向かって集然を放った。
「なんだ、これは!!?」
「メイユールの報復が早過ぎる!!」
「宇宙が無数に降ってくるぞ!!」
上空に突然現れた沢山のいろんな色の大きな石に優族は驚き恐怖していた。
「みんな!逃げろー!!」
「ルー様!ご武運を!ぎやーーー!!」
「うぎゃーーー!!」
「ぎゃーーー!!」
「ぐえーーー!!」
優族はみんなGAME OVERになっていった。
瞬間移動にワープを使える優族でも、たくさんの宇宙を超える事は不可能なことだと、私は知っていた。
神々のできることを知っている私にとっては、優族をみんな倒すことは簡単なことだった。
あくびをするぐらいに、そして事実眠い。
ーー巻戻
小さく時を戻し、
ーー不老
不老を与え、
ーー不死
不死を与え、
ーー時転
別世界に飛ばす。
4つの星魔法を優族に使用して、私のやりたいことの一つが片付いた。
ーー時断
さらに星魔法を1つ使い、最後残っているの1柱の前に降り立った。
「どうでした?メイユールの復讐のお味は?」
私は山よりも巨大な漢の前に立っていた。
黄金の鎧に立派な髭と、顔についた無数の傷が優族たちの王だと分かる。
でも、関係ない。
「おのれ、メイユール!おのれ小娘!!」
その顔には悔しさと怒りがあふれていた。
七大神王の1柱ルーは、武器を手に持ち全力で攻撃してきた。
私に。
「お前の手足をつぶしてやろう!!死ととなりあわせの戦地に現れた小娘がどうなるのか、大切なもの全てを失い気付くだろう!!」
私は緑色の剣を構えた。
「ガハハハ!!愚か!!全身バラバラにされて生まれてきたことを後悔するがいい!!!」
すごい速さで向かってくるルーの槌。
ーー跳返
ジャンプ力を武器にのせて攻撃力を高める、星魔法。
槌を剣で弾き返し、ルーは後ろにふっ飛ばされて大きな尻餅をついて地面に転がっていた。
「なぜ...届かぬ?…...」
ーー閃斬
状態異常:片腕を与える剣技。
ルーの左肩を狙い、私は状態異常:片腕を与える事に成功していた。
「愚剣ユグドラシル」
ーー分剣
愚剣ユグドラシルを2つに分けて、1つを地面につきさした。
(「後は任せてくれ、ハツミ...」)
(「いいわ、何か思うところがあるのね。
貸してあげるわ、私の力」)
(「あぁ...」)
私は感じていた。
宗茂 斗羅こと魔皇ミラース・ラーバ・ラーサは静かにとても怒っていた。
そしてどこからか取り出した仮面とローブを身につけていた。
「この空気!それに黒のローブと仮面...てめぇは魔皇か!やはり勇者キレは討ち取っていなかったんだな!あの野郎、地獄に送ってやる」
(「お前がキレを殺すだと...それは不可能だな!)
魔皇は声をルーの神脳に直接入れていた。
「おい!!貴様!!俺の神力をどうする気だ!?」
つきささっていつ愚剣ユグドラシルはルーの神命力を吸い取っていた。
※神命力=神の生命力。
ーー宙宇超 変身体
(「この剣の力となり神々を砕く剣となるだろう。
我が忠実なる家臣にして家族、ドゲートに手を出そうとした報い。
それに...僕の最初の友...メイユールの悲しみをつらさをGAME OVERをもって償え!!」)
「グヌ...!」
ルーはあっさりと押し負け、悔しそうな表情を隠さなかった。
今の私の身体は100個の宇宙よりもとても重いから、押し負けない。
それに全力で挑みたい。
魔皇が目覚めた事によって、私の集然は進化していた。
強く速く広い集然に。
さしずめ自然を集める"集然"に対して
"世束"といえる。
「グヴァ!!おのれ...」
ルーはGAME OVERに近くなっていた。
神体に宿る神力も少なくなっていた。
「強くなさ過ぎてお話にならない」
私の言葉に、ルーは怒りを100倍にした。
あなたより、エルフたちの方が1億倍怒ってる。
魔皇は世束を使いながら愚剣ユグドラシルでルーを追い込んでいく。
「ハァ...ハァ...スウよ。てめぇならこの状況どうする...」
魔皇による愚剣ユグドラシルによる剣撃の嵐の中で。
「そのスウもGAME OVERにするわ」
「ガハハハ!!GAME OVERに出来るものか!!神々の王たる戦いの天才を!!若き強者を!!世の全てから愛をすべてその身に受ける真の神よ。
神々の世界の為に己の全てを砕いた、ゴハァ...スウが存在する限り神々は負けぬ!!!」
「まずはあなたから」
魔皇も私に任せてくれていた。
ーー漆黒
引き出した瞬間に闇の力に相応しい凶悪さと凶暴さで身体が焼け焦げる様に感じていた。
その漆黒に4つの宝石の力を記憶させていた。
記憶させてフォアローゼズに渡していた。
4つはまざり合い1つの力として形を成し始めていた。
「なんだその恐ろしい力は...グッ!!!」
ルーは背を向けた。
神体を持ってしても、逃げるを選択している。
「(でも...詰んでいるのよ?)」
私は一歩を前に出した。
左手に1つに戻した愚剣ユグドラシル。
そして右手に漆黒。
愚剣ユグドラシルは優族の力がたくさん集まってできた剣でもある。
ーー超速
愚剣ユグドラシルのするどい刃がルーの首に少し当たる。
首筋の神体を少しダメージを受けたことで、とても驚くルー。
他の誰でもない私によって。
ーー超歩
歩くだけで時を飛べる。
それでもルーは逃げていく。
ときどき飛んでくる槌の攻撃を私は100%かわしながら。
ダメージを与えていった。
漆黒の能力の1つ。
"ストーク"は第七世界に代表するストーカー行為のリズムとテンポが元になっている。
もちろん精神への攻撃も大事にしている。
ルーは私から逃げられずに、希望を失いつつあった。
私にしか分からない私の攻撃は、ルーにとっては神出鬼没で見ることも感じることも叶わずどこからいつ来るのか1000%理解出来ない。
神脳にも神心にも神体にも増えていく負担はルーのすべてを押しつぶしていった。
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