第16階 偉大なる神"シア"
「ぐぎゃぁあああ!!」
ルーの叫びが、ストークの強さと効き目を教えてくれていた。
“アサルト”
腕も足も動かせるすべてを止める世界。
状態異常:恐怖
状態異常:怯え
状態異常 恐怖 怯え 付与完了。
ーー連続突刺
愚剣ユグドラシルの刀身が何度も輝く。
ルーは殺し過ぎた。
だからルーを助ける勇者は現れない。
私は人差し指でルクラミを集め、6つの龍魔法を使用した。
ーー時間圧縮
小さな小瓶のような時の牢獄に閉じ込める。
ーー体変化人
神体から人の身へと変化を与える。
ーー不老不死
老いることも死ぬこともできないことを与える。
ーー無限痛覚
痛みが治ることはこれからなくなるを与える。
ーー行為繰返
今回は"ストーク"と"アサルト"を繰り返しを与える。
ーー十一億年
今回は時間圧縮の中の行為繰返に時間のルールを与える。
「ぎゃぁあああ.…..」
神ルーに 状態異常:虚ろ の付与が完了していた。
「スウは来ませんよ?」
「......」
神ルーは物言わぬ神となった。
「ねぇ?誰にも復讐されないって思っていたでしょう?」
神ルーの時は完全に止まっている。
「スウも、他の七大神王も。エルフの一種族、エンシェントルーラエルフとしてGAME OVERにしてやるから。」
私は私の信じる善を、輝く星の様に感じる事ができる。
たとえそれが他にとって、とても大きな悪であっても。
「ねぇ、四武王のシア?」
戦う準備のために、その綺麗な手で綺麗な長髪を空気に流していく神の一柱。
好奇心を笑みで隠そうとしている彼は神々の戦闘狂にして破壊神。
シアの後ろには50万の大軍が美しく並んでいた。
神速の優族と呼ばれ恐れられる、全身を空色の鎧に包んだ死の象徴。
「ルーよ、なんというざまだ、それではスウには勝てんぞ。」
永遠の中にルーが閉じ込められていても、慌ててはいなかった。
「ミリムに色々と教えてくれていたそうね」
「2人で話がしたい。」
「(仲間を守るためか。)」
私は笑みを向けて、
「あなたの首が飛ぶまで。」
と告げた。
「受けてたとう。」
50万の大軍は全員、死を恐れずに戦う気持ちで武器を構えたが、シアが止めた。
その後、悔し涙と怒りの表情を浮かべて撤退していった。
「私はシア!ルーを倒すの少女よ。
今宵は私の首だけで満足してもらおう!!
長く神々の武の頂点に君臨し、すべての神々に武を教えている。
そこにくたばっているのも私の自慢の弟子だ。」
剣を構えるシア。
ーー白亜剣
全治全能さえも超えていく。
私は表情を変えないまま、相手の思いを探した。
「今日はそれでいいわ。
私の名はアオナ・エカルラート、エンシェントルーラエルフの意思を受け継ぐ者。」
ーー体変閃光
光を追い抜く速さで。
「それにしてもエルフの小さな子達をGAME OVERに追いやるなんて、最低な弟子ね」
ーー斬首
状態異常:首無しを与える。
「これほどとは......」
「痛みは一瞬よ、ミリムに色々教えてくれてありがとう」
シアの首は綺麗に離れて大きな力がこの日、1つ消えていく。
偉大な神の一柱がこの日、GAME OVERになった。
武に生きた武の狂人シア。
神々の中でも人格者だとハツミリムは語っていた。
そして神々の世を愛していると。
シアを討ち取った白亜剣は、強敵の死を尊重するように静かに光っていた。
シアの顔は満ちていた。
私はミリムの件があったからこそ、武で上回った。
それが礼儀だと思うから。
シアの力を吸収した愚剣ユグドラシルは狂剣シアへと進化していた。
「(みんなの待つ、リシャヘと帰ろうっと。)」
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