第5話 真相
電話の応答ボタンを押し電話にでる。
部長
「どこほっつき歩いとるんじゃ!!!遅刻だぞ!!」
電話越しにも話が通じないほど怒っているのが伝わる。それもそのはず、無断で遅刻をしていて、かつ、今日は大事な会議があったことを怒号と同時に思い出した。
「すいません部長。ただ、どうしても確認したいことがありまして」
部長
「それは会議よりも大事なのか?あ?」
部長は一度言うと引き下がらない性格で、正直言うと苦手なタイプである。
「はい。どうしてもです。」
部長
「・・・お前もしや「神の声」のことじゃあるまいな?」
正直驚いた。何の理由もなく神の声というフレーズが出るだろうか。
部長
「どうなんだ?」
「はい。「神の声」の××の部分についてどうしても確認したかったのです。」
部長は黙った。ただ、その後こんなことを告げられた。
部長
「今日は会社に来なくていい。会議の件は・・まぁなんとかなるだろう。だがな、会社を休んでまで××の部分を知りたいのなら徹底的にやれ!抜くことは許さんぞ!」
「はい。ありがとうございます。」
そう言って俺は電話を切った。
部長の口から怒られはしたが、遠回しにも応援されている気がした。それが何より嬉しかった。
「病院に来て確信した。××の部分」
ここで一度まとめておこう。
○胎児が出産しない。
○寿命を宣言された人は、ほぼその時期に無くなる。
病院で確認したことは上記2点。××は一体何か。
「この世界から××を消す。改めよ」
そう××の真相。それは「寿命」だ!
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