コイに落ちるお年頃(改訂版)

~前略~


 かっこいい男の子でした。

 目にかかる少し重ための前髪であるものの野暮ったさは感じず柔らかな風采には幼さと美しさが同居していました。

 長年完成しなかったパズルを完成させたような、そんな気分になります。

 もしかして私、恋に落ち――――



 瞬間、地面に激突しました。



 あれ? どうしたことでしょう?

 いつまで経っても地面にファーストキスを奪われません。痛みもなく死後の世界に来たということでしょうか?

 いや正直痛みはあります。身体中痛むんですけれど耐えられないほどではないんです。それならそれで万々歳なんですけれどなんだか少し味気ないです。死ぬほどの痛みなんて死ぬ時しか味わえないんですから。

 恐る恐る目を開けると一面にはなんと花畑が広がっていました。

 なんてことはなく、慣れ親しんだ街並みでした。なんなら現世ですよね、これ。というか冷静になってみるとさっきの少年にお姫様抱っこされてますよ私。どうして?

 もしかしてとっさに腕を出して助けてくれたのでしょうか?

 いやそんなことあります?

 加速度なめんなよって感じです。


 と、冷静に考えている風を装っていますが実のところ私の鼓動はBPM120でフル稼働しています。かっこいい、てか無茶苦茶いいにおいする。やばいやばいやばいやばい!

 今私に彼が話しかけてくれましたね。波の音が邪魔ではっきりとは聞こえませんでしたけれど

「ごめんなさい」

 こう言った気がします。もしかして、何も知らない自分が助けてしまってとかそういうことでしょうか。

ああ、もう、性格まで最高なんですねこの人。

「好きです。まずはお友達からでも始めてくれませんか」

 命を捨てようとした私ですけれど、人生捨てたもんじゃありません。







★★★☆☆@流離の鞦韆乗り

なんか……

主人公に一切魅力を感じない。恋愛ものは好きなのにガッカリ

★☆☆☆☆@京風Hello注意報

どうしてこうなった

主人公が無理。消えてほしい

★☆☆☆☆@ピッキングパパ

主人公いるか?

一人称なのに主人公がここまで不快係数高いのは問題外

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