プロテスタントの労働に対する考え方が、資本主義体系を加速させた
というのは面白いです。両者全く関係ないようにみえて、密接に関わって
いたんですね。
なんとなくですが、今ではマイナスイメージが先行しますが、
植民地支配も資本主義体系を加速させた要因のような気がします。
それまで、地域経済だったのが、世界規模に拡大した。
資本主義が発達したのは、いろいろな要因が考えられそうです。
作者からの返信
>プロテスタントの労働に〜面白いです。
「禁欲」や「宗教」などの、一見すると全く関係なさそうなものが実は近代資本主義成立の追い風となったという議論、私も刺激されるとともに、とても面白いなと感じておりましたので、ポンポコさんにもその点をお伝えできて非常に嬉しく思います。
>資本主義が発達したのは〜
そうなんですよね、キリスト教の影響によって近代資本主義が成立・発達したということだけならば、たとえば西欧に比べてキリスト教の影響がほとんどない日本においてこれだけ資本主義が発達したのは何故なのか、という問いも出てきますよね(中国やインドなども、キリスト教とあまり関係のない地域でも資本主義が急成長していますし…)^^
コメント、ありがとうございますね。お読みいただけて本当に嬉しいです。
予定説が商人を正当化したのは教科書に書いてありましたが、なんか180°反対側に繋がってびっくりしました。
資本主義の成立には三本の矢が必要らしいと学校では聞きましたね。
貨幣経済
自給自足を脱した分業体制と商品経済
民間での生産活動
・重商主義
・エンクロージャー
・マニュファクチュア(労資分断)
日本ってこの条件を自発的に満たしたんですよね……そこは正直すごいです。
楽しんで読ませてもらってます。
作者からの返信
一盃口さま、初めまして。
たくさんお話かけをありがとうございます。
コメントしづらい記事だったり、なかなかみなさんのご興味を惹きづらい内容だったかなと気にしてもいたので、一盃口さまから興味深く、ご見識の高いご感想を頂戴できて、全て嬉しく拝読いたしました。
一つひとつにお返事させていただきたかったのですが、なにぶん私もうっかりすると長広舌になりがちで、それ以上に、また一盃口さまにあちこちのコメント欄にお目通しいただくのも申し訳なく思い、こちらでまとめてのお返事とさせていただくことをご容赦くださいませ。
まだ何も知らない――自分で判断することが難しい「こども」に、自由に読ませるということは確かに相当なリスクが想定されますよね。
「事実」や「史実」をはじめとする根拠もなく(何を「事実」「史実」とするかはさておき)、ただ主語が大きく、主張にも偏りがある本が一定数支持されていたり、もっともらしく書かれていたりして……そこはやはりある程度の見識や良識、リテラシーを持った「(必ずしも年齢にとらわれない)おとな」がアドバイスをさし上げるべき場面かと思います。
「孤独」について――『ミステリという勿れ』は最近、ドラマを視聴し初めまして、私も興味深く拝見しています^^
「孤独」もいろいろなとらえ方がありますよね。社会学的な発想でいうなれば、「孤独」も極めて近代的な産物だとする指摘もありますし……。この社会において、真に「独力」で生きているわけではない、という意味では、ミステリという勿れにおける指摘もその通りだなと思います。
とはいえ、多くの場合問題にされている「孤独」を、おそらく人間の精神的な――人と人との間に生きる存在だからこそ隣り合わせになりうる「体感」としての、物理的ないしは精神的「つながり」を感じられない状態としてとらえるならば、議論はやはり尽きないように思いますね><
(ここで宣伝を恐縮なのですが、連載中の『今日は何を注文しよう?〜』の番外編では、少しですが「孤独」について触れていますので、もし、ご興味がございましたらまたお目通ししてやってください)
わわ!すでにものすごい分量になりつつあります><
ヴェーバーの議論だと思いもよらない方向に繋がっていてびっくりしますよね。
日本が独自に資本主義を成立させたのはすごいですよね。
ええと、またまた宣伝になってしまって申し訳ないのですが、日本の資本主義がなぜ成立したのかについて、社会学的な見地から論じた『資本主義と他者』という書籍がございまして(私の社会学推しを加速させた一冊なんです)、その書籍を紹介した短編小説『美々子と運命の一冊』をカクヨムにて掲載しておりますので、もし、お気が向かれましたら、ご覧になってみてください。
「楽しんで読ませてもらっています」の一言に、報われる思いです。
嬉しいお声がけの数々を、本当にありがとうございました。