第9話 ハッカ油 2
なんやかんやで前回のあらすじ!
私と福島先輩は、パイセンにシャツの第二ボタンから下まで脱がされてしまった!
きゃっ!パイセンのえっち!百合展開なんて文字で表せるわけないじゃない!pi❌ivでも行ってちょーだい!
え?そんな展開はない?えー。そんなー
あ、何故第二ボタンからかっていうと、私たちは基本第一ボタン開けてるからです。
あらすじ終わり!
ウサ耳に脱がされた二人は、浴室に連行された。
沸かしたてなのだろう。もうもうと湯気が上がっている。
「こちらに用意しましたのが湯船です。ここにハッカ油をちょいちょい。と」
ドバー!ウサ耳の指の間から流れ出るハッカ油。そのショボさたるしょぼさたるや、マーライオンのようである。
「ねぇ!ちょいちょいじゃないじゃん!ドバー!じゃん!」
最後の一滴まで出し切ったのち、ウサ耳はこう言った。
「まぁいいじゃねぃか、入ってくれ」
後輩と福島は、アイコンタクトで会話をする。
(どうしますか先輩)
(どうするもこうするも、逃げられない!私たち今脱がされてるし、社会的に死んじゃう!)
(かくなる上は……)
(かくなる上は……?)
後輩は、ウサ耳の肩から上に抱きつき、湯船へ押し出した。
大きく水飛沫が上がる。その中から後輩の声が聞こえた。
「先輩!逃げて!」
福島は走り出した。浴室から、脱衣所へ、バスタオルを掴み、巻きつけた。
(どうする、どうする、どうする!)
福島は考えた。
社会的に死ぬことは防がねばならない。
ならば服を着るしかない。
2階に駆け上がり、ウサ耳の部屋に飛び込む。
クローゼットを開け、服を取る。
姿写しを見ながら合うかどうかを確かめた。
これじゃない。これでもない。あれでもない……
こ れ だ。
微妙に色合いが合わない紫と薄灰色のスカート。側から見たら変かもしれない。だが、彼女なりのオシャレを誰も貶してはいけない。
自分に似合う(当社比)の服を選び、ただ逃げるだけのために外に出た。
たんぺーん クラウドストーリー代理 @kkkkkkkkkkkkk
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