第10話 体力テスト
今日は午前の授業はなく代わりに体力テストと言うものを1年全員でやるらしい
種目は全部で8つ
クラス単位で動いて計測するらしい
僕ら8組はまずソフトボール投げをする
ソフトボールと呼ばれるボールを片手で投げてその飛距離を測る種目だ
ソフトボールという割にそこそこでかい
野球ボールよりでかそうだ
クラスメイトが順番に投げていき僕の番がやってきた
これまでの最高記録は25.3m
僕はソフトボールを握りしめる
ソフトと言う割に硬い
ソフトボールにはソフトの要素は無いのだろうか、そんな事を考えながら投げる
記録は17.2m
次の種目は立ち幅跳び
立った状態から手を振り子のように振って勢いで両足ジャンプ
これがなかなか難しく上手くジャンプ出来なかった
記録は136cm
次の種目は50m走
読んで字のごとく50m走る種目だ
2人並んで走るという嫌がらせプレイ
僕はクラスで1番背のでかいアトミと走ることとなった
よーい…ドンッ!!
の掛け声で走り始める
アトミはデカいだけでなく足も速い
僕は置いていかれまいと一生懸命走る
が、15m過ぎた辺りで足がもつれコケる
…痛い
膝から血が出てるし恥ずかしい
僕は保健室へ行き消毒してもらう
残りの競技については後日再計測となった
ちなみにアトミの50m走の記録は8.2秒だったらしくかなり速いみたいだ
それを聞いた僕はどのみち恥ずかしい想いをしたのだと安心?した
次の日の放課後再計測を行うと先生に言われグラウンドへと向かう
そこには先生と1人の女子生徒がいた
その子は僕のクラスメイトではないようで前髪がかなり長く目がかくれている(ので目隠しちゃんと呼ぼう)
身長も僕より低く120cmくらいだろうか?
どうやら昨日病欠していたみたいで再計測となったそうだ
「よろしく」
「よ、よ、よろしくお願いします」
僕が声を掛けると人見知りなのか、消えそうな声で返事をした
基本的には個人種目なので別々に計測をした最後に上体起こしという種目をする
寝転がって膝を曲げた状態から身体を起こした回数を計測する
足を支えて貰わないと出来ないので目隠しちゃんと一緒にやることとなった
先に僕が支える係をする
なんだかいい匂いがしたし柔らかくて緊張した
テンションが上がった僕は再計測が終わった後走って帰宅した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます