第8話 世界

翌日、今日の授業は午前中だけらしい

算数、国語、世界、の3科目だ


1時間目算数

足し算というものを教わる

…うんよく分からん


2時間目国語

教科書を順番に読んで登場人物の気持ちを考えるなどした

…いや分からん


3時間目世界

この世界について教わる

僕ら人間が住んでいる人類大陸

そこには四大都市と呼ばれるものがある

南の都市サウスト

西の都市ウェスイースト

東の都市イーヴァストール

そして僕が住んでいる北の都市ノースリーブ


僕の家にあるものの中で情報を得られるものはテレビだけである

そのテレビに関しても1日中電源付けっぱなしにすると魔力がもったいないので、みたい番組がある時にのみ付けるというのが我が家のルールである

僕は普段マジレンジャーぐらいしか見ないので別の都市の情報など知るわけもなかった


普段生きている周辺だけでもかなり大きな街だと思っていたのにその何倍、何十倍、何百倍もの都市、大陸が広がっているのだと思うとワクワクしてくる

国語とか算数なんてどうでいいから全て世界の授業にして欲しい

それくらい楽しかったしもっと知りたかった


満足した僕はホームルームを終えた後スキップしながら帰宅する

ボッチである



次の日から本格的に授業が始まった

午前中3科目午後2科目

このループがこれから続いていく


1時間目は身体測定

年に1回身長、体重、座高、視力、を測る

僕は130.2cm、29kg、73.0cm、両目1.5

と、どれも平均的な数字であった

座高がちょっと高い?足が短い?

うるさいわ!!

僕らのクラスで1番背が高い男子生徒はアトミというらしい

152cmあるみたいでなんて何を食べたらそんなにデカくなるのか、羨ましい


2時間目の算数、3時間目の世界と問題なく終わり昼休憩の時間がやってくる

給食が配膳され食べた後は自由時間となる

僕は自分の机でゆっくり給食を食べることにした

もちろんボッチである


4時間目は国語だったのだが食事のあとは眠くなる、クラスの半数の生徒は寝ていたがよくあることなのか先生も気にせず授業を続けていた


1時間寝てスッキリした僕は気合いを入れて5時間目を受ける

昨日はなかった歴史の授業だ

どんなことをするのだろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る