関口 陽(ひなた) (7)
「何か、やりにくい……」
顔を見合せている
「へっ? ど〜ゆ〜事? 何が?」
「
言われてみりゃ、そうだ。
でも、この前、
ああ、そうか。
「本土」の「正義の味方」達は、お互いの
「で、どうなんだ? そのチビの言ったように『魔法』で、生きてる人間が、どの辺りに何人居るか探れねえのか?」
周囲を「観」るんじゃなくて、単に「見」る。
精度は落ちるが、こちらは何もせずに……えっと……何てんだっけ……ああ、そうだ受動的に周囲の「気」を探る。
一度、建物ごと「清め」られてんで、魔物や悪霊は、ほぼ消えてるみたいだ。
しかし、人間に取り憑いてる奴は……取り憑いてない奴よりは「清め」の効果が薄れてるだろう。
だが、今までに見付けた2人は、除霊されてるようだ。
「大丈夫そうだな……」
「まぁな……」
私と
「問題でも有るのか?」
ランがそう訊いてきた。
「いや……その手の術を使うと……探った相手にも気付かれる」
「居るには居るが……心配する程の数じゃない筈だ。心配すべきは……ゾンビもどきのままのヤツだ。取り憑いてる魔物や悪霊に気付かれる」
「じゃあ、気付かれたら……こっちに寄って来るのか?」
「ああ……」
いや、待てよ……。
「まずは、狭い範囲を探ってみる。そうすりゃ、ゾンビもどきが寄って来るかも知れないけど、どの程度、
「じゃあ、やるか……」
そして、私と
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