第3話 愛の理論と子供の恋
「さっき風雅であんたを見た」
家に入ろうとした僕を、背中から雑な声が引き留めた。
振り返るまでもなく、声で近所に住む幼馴染の秋田美也だとわかった。僕は振り返ってみたものの、何と言えばいいのかわからず、頷いておいた。『風雅』は僕が供養屋として打ち合わせる際に利用する、駅前の喫茶店の名前だ。
「今度の客はOL?」
「……誤解を招きそうな言い方はやめてほしい」
間違ってはいないが、僕はいかがわしい商売をしているわけではない。供養屋というウェブサイトの管理人をしていて、そこで、思い出を供養する物語をつくる活動をしているのだ。非営利なので、趣味の範囲だと思っている。
「まだそんなくだらないことやってんのね」
「くだらなくはないと思うよ。一応、需要はある」
「そりゃ、ただ同然だからでしょ」
「いらないものは、ただでもいらないよ」
随分な言われ様だが、秋田は僕を嫌っているわけではない。遠慮がないだけだ。昔、引きこもり寸前だった僕を外の世界に繋ぎとめてくれた人でもある。
「プライベートを割くには、時間がかかる趣味だって言いたいの。ちゃんとお金とって副業にしたら?」
実のところ、それは考えないでもない。供養屋としての執筆や製本にも時間はかかる。一件二、三万円くらいなら、自給の安い学生のアルバイトくらいの効率になる。
「それもありかな。それで依頼が来なくなったら、それが止めどきなのかも」
一応、僕は二代目供養屋なのだが、初代が放棄したものを貰っただけだ。いつでも終わらせていいと言われている。
「もうやめちゃえば?」
秋田は本当に遠慮がない。僕は自嘲しているように見える笑みを浮かべた。
「そのうちね」
今はまだ、僕には供養屋が必要なのだ。
二階の自室で、僕は鞄の中身を整理した。今日は薄っぺらな本一冊とはいえ納入だったので、打ち合わせ資料なども鞄に突っ込んでいた。取り出してファイルに綴じ、本棚に差す。
本棚の一角にはカラフルなパステルカラーのファイルたちが詰まっている。供養屋として物語を贈ってきた履歴のようなものだ。
お金にはならないし、これが誰かの心を救うのかもわからない。でも、この光景は少なくとも僕の自尊心を僅かに満たしてくれる。
そうでもしないと自分を誇れないなんて、情けない限りだけれど。
インターホンが聞こえ、感傷を打ち切って玄関に走った。ドアを開けると、秋田がぶすっとした顔で立っていた。
「さっきぶり」
「うん。どうしたの」
秋田は自分の腕を触って言い淀んだ。
「その、さ。今、供養屋の仕事、受けたとこなの?」
「いや、納入したところだけど」
秋田は、特に僕に対しては、ズバズバと物を言うが、自分のこととなると途端に口が重くなる。僕はもう隠すことも恰好つけることもないほど見苦しい姿を晒したことがあるので、おねしょの思い出だって秋田に話せるのに。
「依頼、する」
「え?」
イライ、スル。
音が意味になるまで、数秒要した。僕が合点するまで、秋田は苛々と貧乏ゆすりをしていた。
「さっきくだらないって言っていなかった?」
「お金を取ればいいのに、って意味でね」
そんなニュアンスだったっけ……。
僕は何と答えたものか、頭を掻いて時間を稼いだ。秋田が素直じゃないのは知っているので、一度非難しておいて本当の要件は依頼だった、という心境は推測できた。
でも、だとすると何を供養するのか。
僕の心を見透かしたように、秋田は舌打ちして言った。
「振られたの」
「自治会の仕事とか?」
「バカ」
もちろん冗談だ。僕だってそこまで鈍くはない。
「秋田って彼氏いたんだっけ」
「付き合ってないけど、もう会えないって言われた」
「そっか」
彼氏でない男がいることは知っていた。そんな関係でも、振られたと表現するらしい。
「どうなの。請けるの?」
「ふっ」
「何」
「ここまで高圧的に依頼されたのは初めてだ」
「悪かったな」
「けどまあ、今は暇だしね。とりあえず話を聞かせてよ」
秋田は不服そうに鼻を鳴らした。
秋田にしては素直に悲鳴を上げたものだ。そうとわかって撥ねつけるわけがない。昔からの恩に報いる機会を求めていたのは、僕の方でもあったりする。
「じゃあ、上がって。秋田がウチに来るの、久しぶりだね」
こうも連続で依頼が来るのであれば、ちゃんと副業にしてもいいかもしれない。
先輩と出会ったのは高校一年生のときだった。吹奏楽部に入った私は、パーカッション、つまり打楽器全般を選んだ。理由は人気がなかったから。あとは、色々な楽器に触れるから、って理由もあった。中学ではホルンをやっていたけど、一つの楽器を二年もやり込むと飽きそうだったしね。
だけど、先輩はさらにマイナーな、指揮者を希望していた。
これは結構異例なことで、指揮者は顧問や外部からの指導者が努めることがほとんどなの。そもそも、楽器を演奏したくて吹奏楽部に入る子たちばかりだから、ある意味、一番人気が無い役割だといえるかもね。
その時点で、私はやられたと思った。大会で演奏するにはパート内で上位に入らないといけない。その一方、指揮者は顧問か先輩しかいない。競争率は最低ってわけ。
一年の秋から引退まで、先輩は部唯一の指揮者として、部長に並んでリードする立場となった。
先輩は、そりゃあ、モテた。元々、女子が多い吹奏楽部にあって男子はモテる。それに加えて部内で唯一無二の指揮者で、ルックスも良く、高身長で手足が長かった。練習中はたまに怖かったけど、そういう面も含めて、先輩から後輩までキャーキャー言っていた。
私? その輪には入らなかった。好きだったから。面白半分に話題にできないくらい、先輩のことを考えると胸がいっぱいになった。
先輩には彼女がいた。他校のホルン奏者。大会で演奏を聞いたけど、ああ、上手いな、って思った。小柄なのに、低い音が伸びやかに、無理なく出せている。裏の膨大な練習量が透けて見える気がした。
あのときほど、パーカッションを担当していることを悔しく思ったことはない。一人ではメロディー一つ奏でられない自分の地味さが悲しかった。もっと気を惹ける楽器を選べばよかったと、当時日和った自分を恨んだ。
後の祭りってやつだけど。
ちなみに、引きこもりそうだったあんたを蹴り飛ばしたのはそのときの憂さ晴らしでもあったの。
そんな顔しないでよ。結果オーライでしょ。
先輩が部を引退したすぐ後に、告白した。ベタだよね。彼女がいるってわかっているのに。
もちろん振られて、それからは部活のOBと現役の後輩って関係で卒業まで何もなかった。
再会したのは、大学に入ってから。本当に偶然、街でバッタリ。そこからは、よくある流れよ。久しぶりに話そうってなって、昔話に花が咲いて、また会おうってなって……。
大学に入って浮かれていたのを差し引いても、私はまだ先輩のことが好きだったのね。あっという間に夢中になっちゃった。
勘違いしないでほしいのが、先輩に彼女がいることは最初から知っていたってこと。高校のときとは違う人だったけど、ちゃんと一番の彼女がいて、私は二番目。自分で言うのも変だけど、都合のいい女よ。それを承知で関係を持っていたし、恨んだことはない。彼女と別れて自分と付き合ってほしいと言ったこともない。どう考えたって、邪魔者は私なんだから。
正直、離れようと思ったことは一度や二度じゃなかった。
こんな関係をずるずる引き摺っていたらお互いの為にならない。先輩は割り切っていたみたいだけど、私はそうじゃなかった。あんたにだから言うけど、ちゃんと彼氏がいたこと、ないの。ただの浮気相手の分際で、本気になっちゃってさ。馬鹿だよね。
まあ、それももう諦めざるを得ないんだけど。先月、「結婚する。けじめをつけて、もう美也とは二人で会わない」って告げられた。
正直に言えば、彼女と別れたら私と付き合ってくれるんじゃないかと期待していた。でも、ゴールインしちゃったんだよね。
ずっと辛かったけど、これで強制終了。この気持ちはこのまま死なせるし、二度と蓋を開けない。そう、思ってね。
二週間後、僕は再び自宅に秋田を招いた。先日は向かい合って座ったが、今回は秋田だけ座らせる。
「座らないの?」
「そこに座るのは僕じゃない」
秋田の顔が歪む。
「どういうこと」
僕は答えない。言わなくてもわかっただろう。
帰るかと思ったが、秋田は眉間に皺を寄せてテーブルを睨んだだけだった。
沈黙の中インターホンが鳴って、秋田はビクリと肩を震わせた。僕は玄関に回り、客人を迎え入れる。
「柊先輩、ご結婚おめでとうございます」
「ああ。宮島、お前、そんな皮肉が言える奴だったんだな」
「皮肉ではありませんよ。挨拶です」
ダイニングへ柊先輩を案内し、秋田と向かい合わせる。
「先輩」
「よお」
これほどボロボロな秋田の顔は見たことがない。情けなく眉が下がり、今にも泣きだしそうに目が潤んでいる。
好きな人相手には、こんな顔もするのか。
俺は今回、供養屋としてのセオリーを曲げた。物語をつくるのではなく、生きた声を届けさせることにした。
柊先輩が言った、「二人では会わない」という条件は、高校の後輩二人と、合計三人で会う状況ならば問題ないとも解釈できる。それができなかったのは、柊先輩と秋田の関係を知っていて、かつ、共通の知り合いが僕しかいなかったからだ。
偶然とはいえ、僕だからこそ、秋田のためにしてやれることがあった。それは僕が作る安っぽい物語よりもずっと力強く、よっぽど必要とされるものだ。
物語はフィクションで、だからこそ救いを与えてあげられる。でも本当は、本物の言葉、本物の救いの方が、次に繋がる力になる。
これから為される会話が本当に救いになるかどうか、僕には予測しようもないけれど、願わくば、秋田が話して良かったと思えますように。
「急に悪かったな。でも、俺たちの関係はいつまでも続けられない。ここで終わりにしよう。俺の都合で、すまない」
「いえ。わかっていたことですから」
高校の頃と比べて、柊先輩の雰囲気は変わっていた。当時は長めの髪で、軽く染めていた。喋り方も、もっとだらしないイメージだった。
今は、短く切った髪が真っ黒で、喋り方は堅い。そう、会社で聞くような、大人の声だ。守る者ができた声なのかもしれない。
「彼女さんに、あ、もう奥さんですね、私たちのこと、ちゃんと隠してくださいね。絶対に、ばれないようにしてください。先輩は几帳面だから大丈夫だと思いますが」
「ああ。迷惑かけたな。こっちの都合でドタキャンしたのも一回や二回じゃなかったな。美也が大人で助かった」
「私がお二人の邪魔をするわけにはいきませんから。そういえばあれ、水族館で買ったキーホルダー、ボロが出る前にこっそり捨ててくださいね」
「ああ、あったな、抽斗の奥に隠しているんだ。うん、忘れる前に処分するよ」
淡々と証拠隠滅の話を進めていく秋田と柊先輩を見て、何となく腑に落ちるものと、収まりが悪い感情が浮かんだ。
何なのだ、この他人行儀な感じは。四、五年は関係が続いていたはずなのに、話題は形式的で、声は距離がある。秋田の顔は無理をしていると叫んでいるのに、二人とも気づいていないかのように話が流れていく。
今回、僕は柊先輩の連絡先を入手するために慣れない人脈を辿ってなんとか繋いでもらった。柊先輩はさっきまで僕の顔も忘れていただろう。それでもなんとか来てもらえた。一応、今回のために努力したのに、その成果がこんな薄っぺらい会話だというのは認められない。
何より、秋田がそんな顔をしていながら、それを無視する二人ともが許せない。
「秋田」
会話に割り込んだ。タイミングなんて考えなかった。
「僕から言うのは初めてだな。この馬鹿野郎」
会話は止まり、秋田は唖然とした顔で僕を見た。柊先輩は、微笑んでいるように見えた。
あんたが言わないなら、僕が言うしかない。
「そんな上っ面な話をしているから、お前は二番目止まりで、いつまでも都合のいい女のポジションから出られないんだ」
多分、不安定な関係を長く続けるための振舞いなのだろうけれど、今はもう、そんな必要はない。
「大人だから助かった、なんて言われて素直に頷くなよ。本当は子供みたいに、欲しいものを諦められず、現実を受け入れられないくせに。自分の方が想っていると、彼女と別れて自分と付き合えと、言えばいいだろうが。お前が言わないから、柊先輩も甘えるんだ。本当はもっと怒っていいし、泣き喚いたっていいんだ。今なら引っ叩いてもいい。僕しか見ていない」
気づけば肩で息をしていた。息継ぎを忘れていたらしい。
素直になれず、悟ったように振舞う秋田は簡単に想像できた。二番目だから高望みしない、そんな風に言って本心を隠したことだろう。柊先輩はその本心に気付きながら、わざと言葉通りに受け止めてお互い同意の上の遊びであると嘯いたことだろう。
理解し合いながら、ことごとく秋田が我慢する方向へ落とし込んだ歪な関係。
もう、気づいていいし、それを続ける意味はない。柊先輩は、秋田の元には戻らない。
秋田の目から涙が零れた。
「先輩、私、いい女でしたよね。一枚も写真撮らなかったし、メールは最小限にしたし、通話の履歴は全部消しました」
「うん。助かった」
「奢ってもらったことはないし、クリスマスも誕生日も祝ってほしいと言いませんでした。プレゼントだって、一回も求めませんでした」
「そうだね」
「なんで、何が足りなかったんですか」
涙と鼻汁でドロドロになった秋田に、柊先輩は穏やかに語りかける。
「妻はね、俺が寝転がっていると、よく足蹴にするんだ。バカとかアホとか、しょっちゅう言われる。誕生日プレゼントを忘れたら一週間は機嫌が悪いよ。でも、ちゃんと許してくれる人なんだ。俺が何をしても、怒って、叱って、最後は好きだと言ってくれる。俺も、彼女がすることに腹を立て、何度も喧嘩してきたし、その度に仲直りしてきた。腹を割って、わがままを言い合っているんだ。だから俺は、彼女と結婚することを決めた。美也が結ばれるべきなのは、俺じゃなくて、そういう相手だよ」
ちらりと僕の方を見られた。目を逸らす。
どの口が言うんだ。
「嫌です。納得できない。私の方が、絶対に愛しているのに!」
顔を覆って叫ぶように言うが、柊先輩の表情は変わらず穏やかなままだった。
「そうかもしれない。でも、俺が愛している相手は、美也じゃない」
秋田の手が柊先輩の頬を打った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ありがとう。きっと俺はこんな風に怒ってもらいたかったんだ」
酷い振り方をしておいて怒ってもらいたかったとは、それもまたわがままな話だ。
「美也は最後まで落ち着いていた。騒がれても困ると言えばそれまでだが、俺はどこか、取り乱してほしかったんだと思う」
俺ばかりが好きだったようで、と柊先輩は呟いた。
僕が受けた依頼は、結婚する柊先輩が、秋田との関係を終わらせた思い出を供養することだった。
普段は依頼者を主人公にするのだが、今回柊先輩が求めていたものは秋田目線の方が書きやすかったので、セオリーを外した。供養屋としての仕事を受ける段階から書くというのも、セオリーを外している。知人が登場すると、先入観が入って書きにくかった。
柊先輩と秋田の関係を知っている数少ない一人が僕で、僕の活動については秋田から聞いて知ったのだという。離婚まで発展しそうな秘密を抱えるのは、柊先輩にとっても苦しかったのだ。僕はその秘密を吐き出せる相手であり、自分の中で消化するしかなかった思い出を整理させてくれるこれ以上ない適任者だった。
柊先輩は責められたかった。秋田の想いに寄りかかり、自分だけがいい目をして、それが罰されないことが心苦しかった。
責められることで許されたかったのかもしれない。
罰が伴った罪は、赦される。
ただし、僕が作った物語の中でも、柊先輩は責められたが、罰されてはいない。罰するならば、二股していたことが露見して、土下座で奥さんに謝るところまで必要だろう。
しかし僕はそこまで書かなかった。そこまでいくとただの現実の模写になってしまう。物語だからこそ、甘く済むこともある。柊先輩の奥さんが知らぬまま、幸せになる未来を描くことができる。
読み手と書き手の願望や希望を込められるものが、物語だから。
「先輩は、秋田のことを好きだったんですか」
「好きだったよ。妻の次に」
人間は、一人だけしか愛していけないわけではない。一夫一妻はキリスト教の教義であり、遺伝子に刻まれてはいない。浮気する男女が大勢いることは、それが生物として特別なことではないからだ。
だが、自分だけを愛してほしいと思うのもまた真実で、きっと、どれだけ未来になっても人間の矛盾として残っていくのだろう。
先輩の言葉は、だから、本当だと思う。もちろん、嘘でないなら許される、というわけではないけれど。
少なくとも、僕にそれを断じることはできない。秋田も承知の上での関係であることはたしかで、お互い大人なのだ。浮気だとわかっていながら割り切れない方が悪い。
「実は、宮島の話は何度も出てきたんだ」
「僕ですか?」
「物語中にも出てきたが、引きこもりになりそうなところを蹴飛ばして学校に連れて行ったとか、文化祭をサボりそうだから首輪をつけて教室に連行したとか、赤点を取った補講に出席させるために鎖で椅子に縛り付けたとかね」
僕の学年では結構有名な話なのだが、知られていないなら、わざわざ先輩世代にまで言わなくてもいいものを。
「宮島、美也のこと、頼むよ」
頼むと言われても、だ。
「誰だってわかるよ。美也が心を許しているのは君だ」
「秋田のこれからなんて、僕は何も語れませんよ。それに、あなたは気にできる立場でもなくなってしまいましたしね」
「それはそうだ。いい加減、俺も踏ん切りをつけないとな。そのために書いてもらったのだし」
柊先輩の表情は、寂寥だろうか。
秋田のことを嫌っていたわけではない。ただ、別れなければならなかった。気心が知れた人との別れには違いない。
「さて、それじゃあ、行くよ」
「その本、奥さんに見つからないように気を付けてくださいね。見つかったときの言い訳も考えておいてくださいよ」
「おお、美也みたいだ」
最後に軽口を叩いて、僕たちは店を出た。柊先輩は改札の中へ、僕はそれを見送って自宅へと歩く。
大人の恋愛とは、かくも理屈で動くものなのか。遠い世界の光景を覗いたようで、空の青さが目に優しい。
僕は中学生みたいな恋愛観しか持っていないが、なんとなく、秋田もある程度冷静に受け止めているような気がする。
僕は依頼人から聞いたことをベースに執筆する。秋田が柊先輩と関係を持っている間、他の男と付き合えず、今も男性経験は柊先輩のみである、という設定もそうだ。
意図的に言わなかったが、僕は知っている。その期間、秋田は別の男とも付き合っていた。
―俺ばかりが好きだったようで。
本当にそうなのか、違うのか。秋田は柊先輩が思っているほど純粋な女なのか、どうか。
僕は僕なりの考えがあるのだが、所詮は子供レベルにすぎない。迷言とならないよう、明言は控えさせていただこう。
供養屋 佐伯僚佑 @SaeQ
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