氷河転回

氷壁しらす

第1話 凍らすモノ

「はぁ…はぁ…はあッ…」

どのくらい走っただろうか全てはあいつがし始めたことなのに…

「くそっ…くそ…クソッ!!」

「なんで俺が……どうして俺が……」

後ろから来る攻撃に避けきれず腕が切り落とされる

「あああああッ……」

「熱い……」

刀に炎が宿っているようだ…

【話せ…すべて話せ…】

「何がだ……」

薄汚れた声で喋りとても気味が悪い…

このままでは死ぬ、本能がそう言っていて体が動かない

自分は必死になって抵抗するが効いていないようだ…

「何を話すんだこの野郎ぉぉぉぉぉ」

自分はすべての力を振り絞り隠しておいた短剣で不意打ちをする

【すべてを凍らすモノ……だよ……】

それを最後に僕の記憶と意識は消えていった…



 第1章 炎の厄牙


「ふぅ……」

体を流して浴槽に入る…暖かく気持ちがいい

「結局、進展無し……か」

「あぁ〜〜何も情報無いとなると、もうやる気なくなるよなぁ……」

自分がし調べているのは手当たり次第『何か』を聞き知らないものを全て切り落としていると言われている〘炎業の爆烈〙と言われている殺人鬼だ

「知っているのは炎創我って事なんだよなぁ」

この世界には4つの主我がいる

風の力を使用できる【風創我】

雷の力を使用できる【迅雷我】

炎の力が使用できる【炎創我】

そして今自分が使うものが

氷の力を使用できる【冷氷我】

この4つの主我で成り立っている

「炎を使うもの…か」

『なるほどねぇ……』

「…ッ!」

「誰だ!」

開けてある窓に立っていて低い声で

「悪党が名乗るのはアホみたいなザコキャラだぜ?」

そいつは笑いながらタバコを持ちそう言った

「まさか炎業の爆烈って呼ばれてるなんてなぁ?」

「アンタが…お前が炎業の爆裂なのか?」

「ははっ そんな強くねーよ」

そう言いながらそいつは煽るかのように指先に炎を出す こいつ間違いなく強い

「まあまあ、そんな好戦的なのは好きじゃないんだ、友好的に行こうぜ?フレンドリーだよ?」

「まぁ、きっとあいつの情報は炎業の爆裂って呼ばれてるだけだろ?」

あいつは笑い何かを唱えた

「Danke dir(ありがとよ)」

(まずいッ…!)

そういった瞬間この部屋が炎に包まれた

「炎業の爆裂はどこだぁぁぁぁ」

まずは炎を消さなければ

「消せ!消せッ!迅速に火を消すんだ!!」

消防団が来たみたいだ。

「そんなの気にするものか 集中しなきゃ…」

「おい!君!危ないぞ!早く離れるんだっ」

こいつほんとに消防士か?普通なら安全に誘導して助けるはずだが まぁ、今はそんなことどうでもいい

「氷の神よ、すべてを凍り尽くせ!凍土氷結!」

ものの数秒でこの家は鎮火された、それは後で「火の元事件」として少しの間人気者になったのであった



ここだけの話、このあとお風呂の水が凍っていて冷たいはずなのにもう一度入り直したそうです


 第2章 【 転回 】


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「名前は?」

書類を見ながら警察官はそう言う

「凍輪……」

(コイツ……自分のことが全て書いてあるのに…)

今は科学(?)が発展してすべてのことが書いてある。要するに流失したら…

「すべて話してもらおうね」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「で、話はそれだけ?」

「はい…」

今何が起きているかというと……

1.先程起こった事件で術を使った

2.なんか色々あっていい感じに悪いらしく取り調べ?を受けている

(チッ…  めんどくせぇなぁ…早く炎業の爆裂を探したいのに……)

「どうして消防隊がいるのに術を使ったんだい?」

「それは……」

「それは?」

「奴は第壱型だからだッ!!」

この世界には【型】というものが存在する、その【型】はどの属性でも同じことがいて、

【神意型】

【第壱型】

【第弐型】

【第参型】

この4つでできている、神意型というのは神の使いとしてまでも崇められる人でそこから1、2、3、と段階になっている。ちなみに自分は第弐型だ。

「ウチ(消防)も第壱型がいるんだ」

警察はこちらを睨んでそういった

「ッ!!」

「あまり舐めないでいただきたい」

ーーーーーー


「ふぅ……とんだ災難だったなぁ……」

「おか」

「よっす」

こんな挨拶で出会い一緒に帰る。こいつは氷鬼(ひょうき)昔から一緒だったやつだ

「で、誤解は解けたんですね?」

氷鬼は俺の先を歩きながら言う

「まぁな」

「当たり前だよなぁ…そりゃ、【氷河転回】と呼ばれてるんだから」

「【氷河転回】だぁ?なんだその呼び名」

氷鬼はクルっとこちらを振り返りながら、

「自分の呼び名すら知らないんですか?」

と笑ってきた、こいつめ

「あぁ、知らなくて悪かったなぁ」

そういった瞬間、氷鬼の顔が真剣になる。

「触れるものを凍らすモノ、強力な力を持つモノ、凍らし転生させるモノ、って呼ばれてんだよ」

「転生なら氷河転生では?」

自分はなぜ氷河転回なのか全くわからなかったが、

「そりゃ氷河に転生したとおもわれちゃうからでしょ?」

氷鬼は笑いながら言ったさっきの真剣な顔を忘れさせるかのように

「だよな!」

自分も釣られて笑う…が、また氷鬼が真剣な顔になる、さっきより真剣な顔だ

「だけど、笑い事にしちゃいけないぜ、氷河転回の呼び名はほぼ世界に知れ渡ってる、死なないようにな。」

そう言いながら氷鬼は帰っていった。

「何言ってんだよ……」





ここだけの話、最後の言葉、何にしようか迷った。



 第3章 【全てを正すモノ】

天気がいい春の日

「はぁ?神隊の長ァ?」

「そうなんですよ!凍さんが選ばれたんだよ!」

氷鬼はこっちに駆け寄ってきてそう言った。

「あのなぁ…凍さんって言うのやめろよな……あっつ!!おいお前こぼすな!!」

自分は足に掛かったお茶を拭き取る

「すいません!!驚いてしまいまして……」

「推薦じゃないんだろ?」

「そうです」

そう言った瞬間俺は言い放った

「駄目だ」

「えええええッ!」

「なんでですかぁ」

氷鬼は泣きそうな声で言った。

「独裁できるし疑わしきものは罰することもできる……まるで凍さんじゃないですか!」

「俺をなんだと思ってるの?そんな独裁者じゃないよ?」

サラッとすごいことを言った氷鬼は後で殴っておくとして……

「怒りましたからね、やると言わない限り一生あなたの足にお茶かけますからね」

そう言いながらこっちに寄ってくる

その時俺はとんでもない声で叫んだのだろう、来客者にも聞こえていたのだから

「何があったんです!?」

そこには一人が倒れていて近くには右手に急須……

「殺人事件……?」

「ちげーよ!」

ツッコミを入れる……が

(誰だ?)

首をかしげていると少し驚いた顔をしてこう言った

「すいません…申し遅れました、私は1等士、風島鎌井(かまい)です」

『鎌井さん?!』

鎌井さんはみんな知っている5代目神隊の長として仕切っている人だ

「そそそ…そんな直々にどうしたんですか?」

[興奮してますよ]

[わかってる…誰でも緊張するだろ…]

「何故来たかというと…」

少し間を空けて鎌鼬はこう言った

「あなたに神隊の長になっていただきたいのです」

『は?』

意味がわからなかった、一瞬「こいつ何言ってんだ」と思ったが5代目神隊の長なのでそんな脳死特攻みたいなことは言わないはずだ

「……と、いいますと?」

戸惑いが隠せないがそう聞いてみる

「至って単純です、あなたになっていただきたいから……ではなく」

「ではなく……?」

氷鬼はとても聞きたいようだが自分はあまりやりたくないので聞きたくないが、鎌井は続ける

「今、長の候補が氷と炎だけいないんですよ」

「だったら他のやつに決めればいいじゃないか」

そう反論したら氷鬼が「そんなことないですよ」と言う

「別の冷氷我でもいいのですが、二つ名持ちの人が今回の候補にいるんですよ……というか二つ名持ちしかいないのです」

「そういうことか!!」

氷鬼がそう叫んだ

「二つ名しかいないのに一人だけ何もないとなると…」

「別にいいじゃねぇか」

「そうなりますよね…ですが炎もいないので…」

少しニヤついた顔で言いそれを聞いた氷鬼が

「なると……?」

といったが自分はどういうことかはわかる

「おい、氷鬼、荷造りしろ」

「へ?」

「この世界、俺が正してやるッ!」

荷造りをし始める凍輪、邪悪な顔で笑う鎌井、

「おっしゃ!俺も行きますよ!!」

と氷鬼も荷造りを始めた

「皆さんにも言っておきましょう、炎がもし二つ名の奴が候補になったら、二つ名がついていないのは氷だけです…となると?」

「さぁ…楽しませてもらいますよ……?凍輪さん……?」



あとがき、


なんとか書き上げることができました!

友達がなろう投稿はよと急かされ…なんとかです。そして一番驚いたことが、鬼○と似ているという案件ですね。あとがきを書く前は鬼○を全く見ず、〜〜の型とかなんやねんみたいな感じでしたが、いざ鬼○を読んでみるとどうでしょう、とても似ているんですね、わぁ!これには鬼○ファンもニッコリ……って絶対パクリって言われそう……と言うことで次の話からはなるべく似ないようにしたいなと思っています。それでは。

           お布団ヌクヌク、しらす

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氷河転回 氷壁しらす @sirasu252525

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