第10話 若さゆえの過ち~「モアザンワーズ」
今回は例外としてドラマを取り上げます、アマプラで配信が始まったばかりのオリジナルドラマ「モアザンワーズ」。
高校生の槙雄と美枝子、大学生の永慈はバイト先で親しくなり、永慈は槙雄に好きだと告げる。「女子と付き合うことに興味はないけど、永慈と付き合うのは興味がある」と交際開始、やがて結ばれる。美枝子も二人を祝福。
しかし永慈の父が息子たちの関係を知ってしまい、当然、反対。三人の仲を続けていくために美枝子は二人の子を産むことを決意。
ハア。美枝子が子を産んだところでどうなるのか、結局、男たちは受け入れ、美枝子は永慈の子を出産、槙雄は二人の元を去る。
当然の展開ですよね。少女の突飛な提案を、結局受け入れてしまった時点で三人の関係が崩壊するのは目に見えていたのですが。
美枝子は大好きな二人の幸せのために力になりたかっただけ、かもしれない、永慈を特に愛していたわけではなかったのかも。しかし結局は二人は子供をつくって夫婦になってしまう、なんなのだ。
ドラマのラストの予定調和と言うか、永慈は女とセックスできたんだから、これでいいんだよね。そう決めつけられてるみたいで呆然。槙雄はゲイの恋人と仲良くやっているようだし。これでめでたしめでたし?
原作コミックスの感想、もやもやする、というのが多かった。私ももやもや。
それでもイケメンふたりの恋物語だけで終わらない本作は意欲的だと思うし、だからこそ、ふたんドラマは見ない私が、ざっとだけど目を通したわけです。
救いだったのは、永慈役の中川大輔が、「初の同性愛を扱かった作品でした。どんどん相手役の男子が好きになっていきました」と語っていたことです。やはり恋人同士を演じると、疑似恋愛的な思いが生じるのでしょうか。
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