第34話思惑
次の日になり先輩が持ってくる小説にいつもは感じないわくわくを感じていた。いつも大変な思いをさせられているからこそおもう。
先輩が恥ずかしがっているところがみたいと。いつもは僕が困っているところを見られているんだ。こんな時こそいいだろうというかんがえだった。
「瑞稀先輩おそいですね。」川上さんがいう。確かにいつもより来るのがおそかった。まさか逃げたか?流石にそれはないなと思うがそれか相当ためらっているかだが
「まあもうくるでしょ!」と美希がいう。
僕ら三人は思うところは違うかったとしてもみんな確かに先輩が持ってくるものを楽しみにしていた。
そんな時部室のドアがあく。
「ごめんごめん。おまたせー!」という感じで先輩は入ってきた。なんだかいつもよりテンションが高いことが不思議におもった。もっと静かにはいってくるかとおもったが残念だった。
「まってましたよー。早く小説見たくてみんな早くきてたんですよー!」と美希がいう。
「ごめんって。ちゃんともってきたから。」と先輩は言いその小説が書かれてるであろうそれが机におかれた。
おお。ちゃんともってきたんだ。たのしみだ。と思いながら先輩の顔を見たら笑っていた。なんか不気味だ。その笑顔を見せる時は高確率で嫌なことがおこる。なんて縁起の悪いことだと思いながらそれに手を伸ばしたらそれを先輩は引っ込めた。
「どうしたんですか?」とせっかく近くにあるのに引っ込まれてしまった。
「確かにちゃんとはもってはきたけどなんかわたしだけ見せるのはちがうなーっておもうんだ。」と先輩はいう。
「いやいや。僕らは書いてないから持ってないんで早く先輩のを読ましてください。」というが
「そう!みんな書いてないんだったら書けば良いとおもうんだよ!一年前の私はそうやって書いたんだからみんなにも部活動をしてもらおうとおもうの。確かに部活の存続も大事だけど部活動をするのも大事だしね!」と先輩はとち狂ったことをいっている。なに?僕らに小説を書け?なんてバカなことを言ってるんだこのくそ部長は。みんなもそんなのにならないだろう。と思いながらみんなの回答をまった。まず美希がいう。
「いや私はまだ入部してないんでそれはパスでいいですか?」という。なんだ。勝手に入部しているような定番な感じじゃないんだと思いながら次は川上さんがいった。
「そうですね。確かに部長ばかり見せるのはさすがにおかしいですね。それに部員だったら部活動するのも当然かもしれないですね。」と了承じみた回答をだす。何言ってるんだ。じゃあ小説を書かなければならなくなるじゃないか。それは絶対に回避せねば。
ていうかさっきの不気味な笑みはこれだったか。ほんとにどうしようもない先輩だな。
「いや。僕はパスでお願いします。小説なんて書いたことないですし書けないですし。もう先輩のをやったらいいじゃないですか。」というと先輩は
「私もこれを書くまで書いたことなかったよ。だから翔平もかけるって。それに私だけだと思わないじゃん。」先輩本音が漏れてますよっていいたかったけど。
「神田くん。部員だったらやっぱり部活動はしなければならないとおもいますよ。」と川上さんに怒られた。なんともう僕の仲間はいなかった。美希は仲間にはなり得ないだろうし。もう回避不可能なのか。
「いや・・・でも・・・」というと川上さんが
「やりましょう。」と促されてもう僕は
「はい。」としかいえなかった。
昨日までのわくわくがもう地獄になっていた。まあいつものことだけどせっかく楽しみにしてたのにこんなことになるなんて期待したのが間違いだった。とため息をつく翔平だった。
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まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。
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