第35話お題
僕らは部長の策略にハマり僕と川上さんは短編小説を書くことになった。とは言っても本気で嫌がっているのは僕だけだが。なんで川上さんも嫌がってからいないんだと思いながらもやっぱりこの人は真面目だなと思った。
そんなことを考えていると瑞稀先輩がお題を出すといった。
「私が当時やったやり方だと三つのお題を出されてそれに沿って小説を書くっていった感じだったからその感じでやってもらおうかな。」なんだか聞いたことのあるやり方だった。確かにテーマが決まっていた方がやりやすいから助かるとおもった。新しく一から考えるのはやっぱりなかなか至難の技だしやったことがなかったらありがたい。
「じゃあお題を発表します!一つ目は高校
二つ目は文学少女。三つ目は恋愛このお題で頑張ってね!」とニヤニヤしながらこっちを見る先輩はほんとにこまったものだ。てか一つ目はと三つ目はなんとなくわかる。でも二つ目の文学少女とはなんなのか。あんまり聞いたことがない単語だったからとまどった。安易に本が好きなこと言った感じでいいのか?と考えていると川上さんが
「文学少女とはどういった感じなのでしょう?」ときいてくれた。ちょうどいいと思い瑞稀先輩の回答をまった。
「うーんそうだねー。これは二人のイメージでいいよ。これは個人差があると思うしそこが違った表現だったら面白いとおもうんだ。だから自分が思う文学少女でいいよ。」と言った回答だった。ということは個人の匙加減といった感じなのかとおもいながら自分が思う文学少女を思い描くことにした。
文学少女はやっぱり本がすきだよな。それに無口でメガネかけてそうだよな。それこそ文学部に入ってそうなかんじかな。クラスではあまり目立たない感じってイメージだよな。
まあこれくらいか。これで他の二つと組み合わせていくしかないか。と考えていると
「どれくらいの長さを書いたらいいですか?」と川上さんがいう。確かにこれは大事だよな。めちゃくちゃ長かったら大変だし。まあ短編って言ってたから短いだろうけど。
「そーだなー。まあ原稿用紙2枚以上だったらいいよ。ちゃんとそれで物語が完結していたらオッケーっていうかんじかな。」
「わかりました。それじゃあもう遅いと思いますんで家で書いてきてもいいですか?」と川上さんがいった。まあそうだよな。ここで書いたらみんなに見られながらだとやりにくいし気がちるしな。
「ここでやってくれたら面白いとおもったけど。まあ別に家で書いてきてもいいよ。私も急に言ったし。」
「じゃあみんなも今日は解散でいいかな。あと美希はには私を含めた小説の中で今度やる朗読劇のシナリオをきめてくれる?」
「ぜんぜんいいですよー!じゃあみんな厳しく採点していくからね!」という美希に
「いやいや採点しなくていいから。」とつっこんでしまった。まあ美希に任せるのは妥当かもしれないな。
「じゃあここらで解散で発表を楽しみにしてるね!じゃあ二人ともかんばってね!」と先輩はいった。絶対この人たのしんでるな。
僕は部室で解散してから原稿用紙を買って家で小説を書くことにした。
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