第31話第二回作戦会議1

僕ら川上さんと美希と僕は今日文芸部に集められていた。


「今日なんで集まってもらったかわかる?」という感じで瑞稀先輩は僕らに尋ねた。


「えーと。また先輩宿題がたまってるんですか?」と僕はいう。


「ちがうでしょ!みんななにか忘れてるでしょ!」


「部員の勧誘ですよね。」と川上さんはいった。確かにそんなこともあったなとおもう。最近はなんだか忙しくて忘れていた。


「そう!それよ!みんな忘れてるのかとおもってたよ!てか翔平は絶対わすれてたでしょ!」


「いやそんなことはないですよ。ずっと考えてましたよ。」と忘れてはいたけどそんなことは言えないので適当にあわしてみた。


「へー。じゃあ何か案をおもいついてるんだろーなー。みんな翔平の案を聞こうか!」と瑞稀先輩はいう。


やばいな。そう返されるとはおもってなかったな。何か今すぐ言わないとまた先輩にどやされる。チラシはやったし。


「どーしたの翔平?もちろん考えてだんだから何かあるんだよねー。」と先輩は僕に煽りながらいう。ほんとにこの先輩は僕にはほんとに風当たりがきついな。


「じゃあまずはこの文芸部がちゃんと活動していると思ってもらうとかどうですか?そもそも学校の生徒のほとんどは文芸部の存在自体あまり知らなそうですし。なにか印象に残ることをしたらいいんじゃないですか?」と僕は即興で考えたことを適当に並べてみる。


「それはいい案ね!さすが翔平じゃない。今考えた案にしては結構上出来なかんじね。」と僕の心を見透かしたようにいう。


「いいですねそれ。私も確かに先輩に誘われるまでは文芸部ってあるの知らなかったです。」


「でもそれってどんなことするの?」と美希は僕にたずねる。

そんなことを僕が知るわけがない。先輩が言った通り今考えたんだから。


「それはやっぱりみんなで考えてやるのがいいんじゃないかな?」とほっぽりだす。


「まあ翔平がここまでいったんだから残りはみんなで補完しようか。でも確かに何をするかだよね。文芸部らしいことがいいだろうし。でも地味なかんじゃあインパクトにかけるだろうし。」


「そうですね。どちらかと言うと文芸部は派手な感じじゃないから正直インパクトにかけますよね。」


「じゃあ劇をするとかどう?」と美希は提案した。こいつまためんどくさいような案を出すな。


ぼくは「それじゃあ演劇部になるんじゃないのか?」というが美希は「でも何か既存の話をやったらなんか文芸部ぽくない?」


「うーん確かにそれじゃあ演劇部みたいだね。」と先輩はいったときに川上さんが


「それじゃあ朗読劇をやったらどうですか。それじゃあまだ文芸部寄りになるんじゃないですか?」


「それだ!さすが柚木!」と美希と先輩は言った。


それじゃあこれから朗読劇に向けた作戦会議をはじめよう!


なんかいらないことを提案したかもしれないな。どんどんめんどくさい方に向かってきている。なんか最近僕の運動量が増えてる気がするな。



– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –


もし面白いなとかもっと読みたいと思われた方は応援とよかっあたら⭐︎をくれたら書くモチベーションにも繋がりますんでよろしくお願いします!

まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る