第23話柚木の思惑

柚木は情報交換が終わって悩んでいた。

今まで男の人を好きになったことがなかったために、どうやって積極的に男性にアプローチをしていったらいいのかと。そもそも私は今でも積極的なつもりなのにだったけど、積極的の方向性がだめなんだろうか。


「神田くんには私は魅力的にうつってないのかなー。」

つい愚痴っぽく呟いてしまうくらいどうしていくか迷っていた。



そんなときにお父さんが帰ってきて、上司からもらったという遊園地のチケットを2枚もらった。


「柚木。お父さんはこいうのに行く年齢でもないし友達といってきない!」

なんと神様の思し召しかと思うくらいにお父さんが神々しくその時はみえた。

「お父さんありがとー!」


「万が一にも男性とは行かないようにな。」

すごく過保護なお父さんが言うと私はもうこれを神田くんと行くと考えていたため、お父さんに嘘をつかないといけないと思うとちょっと罪悪感があるけどこれはチャンスだしと思い

「うん。わかった。」


私は思わずテンションが上がり駆け足で部屋に駆け上がっていた。まさかこんなチャンスが巡ってくるなんてこれは行くしかないとおもっていた。


でもどうやって誘おうかと考えていた。

神田くんは私がクラスで話しかけて誘うのは他のクラスメイトの目があるし、部室で誘うのは美希と先輩がいるからむりだよね。

うーんとなやんでいるとやっぱり部室に行く途中しかないとおもう。同じクラスというアドバンテージを使わないとそんだしね。


明日がすごく待ち遠しいと思いながら眠りにつく柚木だった。

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