第22話情報交換
柚木と美希は協力関係になってからは定期的に情報交換をしていた。
「それで柚木はなにかあった?」
美希は柚木に尋ねた。
「それが、こないだクラスから一緒に翔平君と部室に向かおうとした時に、どこにも見当たらなかったので探しながら廊下を歩いていると生徒会長と楽しげに翔平君がしゃべってました。」
「え?あの会長さんと?まじかー。まさかそんなことがあったなんて。また、たらそうとしてるのかあいつ。」
「ほんとですよ。これ以上ライバルが増えるのはかんがえものです。それにあんなに楽しげな会長も初めてみました。正直びっくりしました。」
「あの会長と仲良くかー。やばいなー。ていうか柚木はいいなー。クラス一緒だから部活にも一緒にいけるんだもんなー。」
「まあ確かにそこは嬉しいところですね。でもすぐどこかに行ってしまうのでなかなか誘えないですけど。そんなことより美希は何かありました?」
「あったよー!」
「チラシ配りしてるときに、どうせあいつのことだから全部は配れないだろうなーって思って一緒にやろうって探してたら、まさか中庭で瑞稀先輩と楽しげにベンチに座って話してたよー。ほんとあの人は抜けがけがやばいよー。」
「瑞稀先輩は結構周りも見てるし神田くんも結構気を許している感じだし、今のところ一番の強敵は瑞稀先輩ってところですかね。」
「そうだよねー。しょーへーも中学の時は部活なんてやってなかったのに、高校になって部活に入るなんて思ってもみなかったよ。しかもどこの部活にしたのって聞いたら、めちゃくちゃ意外な文芸部に入ったって言うんだもん。まさか!しょーへーは瑞稀先輩めあてだったりして!」
「それはないと思うんですけど…まあなるべく二人きりにしたら危険なのは確かですね。」
「そうだね!まあ私が最近見つけたのはこんなもんかな!」というと柚木も私もそれくらいですということだったので今日の交換会はお開きになった。
二人とも意外としょーへーが他の女の人と仲良くなってることに焦りもありながらもうちょっと積極的に行かないと気づかないともと思う二人だった。
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