第20話会長とのひと時
学校も終わりチラシ配りするのがあまり気乗りしないなと思い、学校を散策しながらさぼっていた。
廊下を歩いていたら会長が荷物をもってあるいていた。
なんやかんや生徒会って仕事たいへんだよなー。俺だったらめんどくさくてやめてるかもなー。とか思いながら眺めていたら会長が何もないところでいきなりこけていた。
流石に声もかけないのはあれだとおもい会長の元にかけよっていった。
「大丈夫てますか?会長。」
会長は大丈夫ですと言わんばかりのにこっちを見た。
「こんな重そうな荷物持ってるからですよ。」
僕は流石にこんな姿を見たら、見て見ぬ振りはできないなと思い、起き上がるのに手を貸して会長が持っていた荷物を持とうとした。
「なんですか?」と言う会長に「いや重そうだったから運びますよ。どこまでですか?」と聞く。
「ありがとうございます。では視聴覚室までよかったらお願いできますか?」と言われたのでそこまで運ぶことにした。
「神田くんはやさしいのね。」と言われ、あれ?この人に自己紹介したっけと思いきいてみた。
「なんで僕の名前しっているんですか?」
と聞くと会長が
「あなたの部活の部長。瑞稀に廊下で話しかけられた時によく名前が上がるので。」
あれ?瑞稀先輩は会長の事をあまり好きじゃないと思っていたけどそんなこともないのか?
「会長と瑞稀先輩はよく話したりするんですね。」
と遠回しにきいてみると
「廊下とかですれ違った時に話しかけられるので。」
まあ確かに会長から話に行くタイプではなさそうだけど、意外と交流があるんだなとおもった。
そんなことを考えていると、会長が今度は少し低くなっているところで頭を打っている姿が目にうつった。
どうやったらこんなとこで頭を打つんだと思いながらも、もしかしてこの人はかなりドジなんじゃないかとおもっていた。
あの才色兼備なんでも出来そうな感じからは思えない感じだったからびっくりしていた。
「大丈夫ですか会長?」と聞くと
「大丈夫です。いつものことです。」と言われいやいつものってなんだよ。とおもっていると視聴覚室についたみたいだった。
「ありがとうございます。助かりました。部活存続も頑張ってくださいね。」と言われなんだかちょっとしか一緒にいなかったのに一気に親近感がでた。完璧主義者で怖いイメージがあったにも関わらず、ちょっとドジな一面を垣間見たせいで逆に身近に感じられたんだとおもう。
「いえいえ。それでは僕はこれで。」
といい僕はもうそろそろ部活に行かないと怒られるなと思い向かうことにした。
そのあとすぐに川上さんに見つかってしまい顔が笑顔なのになんだか般若が見えるようなかんじだった。これは謝った方がいいな。
「ごめんなさい。」というと
「何がですか?サボっていたことですか?それとも会長さんと仲良く喋っていたことですか?」
さぼっていたのは間違いないが、何で会長とのことが問題に上がるのかと思いながらも
「いや生徒会長とはちょっと仕事を手伝っただけだよ。それになんか意外といい人だったよ。」というと
「瑞稀先輩が言っていたじゃないですか。あの人は文芸部を目の敵にしてるって。敵と馴れ合ってどうするんですか!」
となんだかいつもの川上さんに似つかわしくない発言だったからびっくりしたけど、まあここは反対したら話が長引きそうだと思いひたすら謝って部室に向かうのであった。
でも本当に会長は文芸部を目の敵にしてるんだろうか?少ししか話していないけどそんな雰囲気ではなかったけどな。
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