第19話襲来

次の日の放課後文芸部に集まり最終作業に励む文芸部だったがいきなりドアが開かれ入ってくる生徒がいた。


「失礼しますね」

と入ってくるのはこの学校の生徒会長の北村志帆さんだった。この人はこの学校の3年で常に学年トップの成績を誇る才色兼備とはこのことだとわかる存在だった。

見た目は黒髪ロングでスラリとしたスタイルthe模範、といった立ち居振る舞いだった。


「どうしたんですか生徒会長?」

と瑞稀先輩は聴きながら会長はちょっと調査にきたんです。といった。


「普段あまり文芸部の活動とは違った活動をしていると聞き様子をみにきたんです。」


と会長は言うと僕と先輩は息をのんだ。

確かに何度か生徒会長が見に来たことがある。その時はうまくやり過ごせてはいたがこの緊張はいつもなれない。


「もちろん部活動をしていますよ。」

と先輩は胸を張って言った。まあ今回は確かに部活のための作業をしていたから後ろめたさがないんだなとおもった。


「それにしても会長の仕事もひまなんですね。いつもそうやって調査に来て去年もよく来ていましたもんね。」

また瑞稀先輩は余計な事を言っていた。

黙ってやり過ごせばいいのに。


「暇なわけじゃないですよ。これは生徒会の仕事であり尚且つ部活と言い張り遊んで過ごしている部活を見つけ矯正してきくのも仕事です。

そもそも部活動をしていないのに部室をあてがわれているのはおかしいことでしょう?」


と会長はすごく正しく模範な回答を僕たちに投げかけた。僕はこの人が苦手だ。なんでも正しくあろうとする。これが僕は正直疲れる。僕は少しでも楽に過ごしていきたい派だからこれはダメあれもダメといわれるのが嫌いだ。

まあこれも瑞稀先輩の影響なのかもしれないけど。


「そーですねー。」と先輩はあさっての方向を見ながら答えていた。そこも胸を張って言えないところが先輩らしいなとおもう。


「それにしても部員が増えましたね。確か部活存続には5人必要でしたね。あとちょっとじゃないですか。」

と言う会長にほんとこの人は痛いところをついてくるな。


「そうですね。私を慕って集まってきているんですよ。もう部員存続は確定みたいなもんですよ。」と調子の良いことをいう。


「そうですか。まあ頑張ってくださいね。今回はちゃんと部活動にそった活動をしていると思うのでこれで失礼させてもらしますね。」


「はい。、お疲れ様です!」と先輩が言うと会長は出て行った。


一同が「は〜〜…」とため息を漏らす。


「ほんとあの人は嫌味ったらしいのよね。なにが見回りだよねー。ほんとはこの部活が邪魔だから無くしたがってるにちがいないよ。」


「ほんと先輩はあの人のことが嫌いですね。まあ僕も好きではないですが。」というと美希も「私も苦手〜」と言い川上さんも「なんだか会長さんがいるだけで緊張しちゃいます。」と口々にもらす。

警察もそうだがきちっと取り締まりをされて制限をかけてくる人は、基本的にはみんな苦手意識を持つものかもしれない。


「だってこの見回りは今年に始まったことじゃなくて、去年からよく来ていたからね。それに他の部活はそんなの全然来ないっていうんだよ。絶対目の敵にしてるよ。」


「まあ僕たちも今回は確かに部活のポスターを作ってましたがいつもがいつもですからね。」


「翔平はどっちの味方なの!」


「いや僕は客観的な意見を」先輩はもう良いよ。といい作業を進めようといってきた。


まあ一難さってまた一難と言うし、まだなんかあったら嫌だなと思う翔平だった。



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