第14話修羅場?

「えーとこっちは僕の幼馴染で星川美希。

美希はしってるだろ。こちらは川上さんだ。」と何で僕が紹介する立場なのかと思いながら川上さんがすごく怖いオーラがでていたので。


「美希…呼び捨てで私は川上さん」と川上さんは小声でなにかいっていた。


「こんにちは川上さん。私はね、しょーへーの昔からの幼馴染で家も隣同士のご近所さんなんだよね。よろしくね。」と美希も何故か声色が少し怖い感じで話しはじめていたけど、何故か僕との関係を言うから、僕のことはいいんだよと思っていたら川上さんが


「こんにちは。私は神田くんと同じクラスの川上柚木といいます。よろしくお願いします。」川上さんも似たような言い方してなんだか張り合ってそうな言い方だがなにを張り合うことのある内容だよとおもった。でも川上さんは誰にでも優しい感じなのに珍しいな。今はなんかトゲのある言い方だったような。

それは美希もそうだとおもった。普段はすごくフレンドリーに誰とでも接するのになぜだ。


「そういえばしょーへーは川上さんに何か用事でもあったの?待たせてるって言ってたけど。」


「部活にいくんだよ。昨日川上さんが部活に入部してくれたから一緒にいこうってはなしになって。」


「そうです。私たちは同じ部活なので早く部活に行かないとです。」そんなに急がないのになと思いながらも、ここは肯定しといた方が良さそうな雰囲気だったので、僕もそうだねという。


「しょーへー珍しいね。部活いつもめんどくさそうだったのに。それに友達に聞いたけど部活廃部になるかもしれないって聞いたよ。」

とさすが友達が多いやつは違うなとおもった。

どこからともなく情報をとってくるな。


「そうなんだよ。だからポスター作りとかしないといかないみたいなんだ。」

というと美希は笑顔になり


「じゃあ私もポスター作りとか手伝おうか?私結構絵とか上手いよ!」

と何と珍しく美希が自分から協力を申し出てきた。これは助かると言うものだ。なんせ今うちは猫の手も借りたい状況のはずだ!

僕は美希にお願いするよと言おうとした時に川上さんが

「大丈夫です。私と神田くんがいたらできるので。」

と美希の申し出を断ってしまった。


「うーん。でも別に私は川上さんには聞いてなくて、しょうへいにどうってきいてるんだけどなー。」

と美希もすごくトゲのある言い方で怖かった。

何で二人はこんなに仲が悪いんだ。さっき初対面のはずだったのに。


「美希も川上さんもどうしたの?なんだか二人とも怖いよ。」


「「誰のせい!」」と二人は意気投合したようにいうがなんで僕にいうんだろうな。

なんか二人ともきっと嫌なことでもあったのかな。


「まあ川上さん。美希にも手伝ってもらったらいいんじゃない?少しでも人手が多い方が効率的だろうし。」

と僕は何とか丸く収めるようにつとめようとした。

「神田くんがそういうなら…。 よろしくお願いします星川さん」

と何とかいつも通りの川上さんに戻ってくれた。


「私こそよろしくね川上さん。じゃあ行こっかふたりとも!」と二人を連れて部活に向かう。

なんだろうか空気が悪いなーと思う翔平だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る