第5話

「ステータスオープン」

「ステータスオープン」

「ステータスオープン」


 2人が去ってから結構な時間が経っている。だがどうやっても僕はステータスウィンドウを表示させることができなかったのだ。

 

「おい。異世界人。そんな言葉なんて使わなくても出せるぞ。それにもしここから出れることになってもそれができなかったらまともな生活できないぞ?」

「リュードでいいよ。なんか転生したみたいでカッコからね。ってより何で?」

「そりゃー酒も肉も買えないだろ?」


 ・・・この世界ではお金というものが流通しているわけではなくステータスウィンドウに表示されているポイントで取引をしているみたいなのだ。


 そこから牢屋を管理している兵士と話しながら僕は3時間ほどかけてステータスウィンドウを開くことに成功した。それはホログラムの様に半透明なウィンドウが表示されていてリュードという名前その下にバーサーカーと転移者と表示されている。ステータスについてはこんな感じだ。


リュード 12才

バーサーカー、転移者

ポイント 357802


レベル 1

力  5

命  5

気  5

魔  5

抗  5

器  5

運  5


スキルポイント 5


 なんか聞いていた話と違いステータスが0じゃないのだ。もしバーサーカー対策ができて僕が解放されても僕だけ生身の力で生きて行けって無理だと思っていたのだ。

 ちょっとした感動だ。そしてここで初めてやっと異世界に来たっと感じの事ができたのである。

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