第11話 はちあわせ
ってなわけで、スーパー真相把握タイム終了。
一時はどうなる事かと思ったけど、意外とまとまるもんだな。
そんなわけで、以前よりもシャノンちゃんとは少し仲良くなりました。
パーティーの皆のまなざしが生暖かいぜ!
それはともかく、思わぬ成長劇を繰り返した俺達は、ついに魔王城の前までやってきてしまった。
ここまでたどり着けた人間は俺達と、あとはあの自己中勇者達しかいなかった。
いや、俺達もある意味勇者らしいんだけど、なんかそういうのガラじゃないし。
俺達は俺達ってことで、これからも登場するんでよろしく。
って、誰に言ってるんだろうな。
そんなこんなしてたら、魔王城前でばったり面をあわせてしまった勇者が話しかけてきた。
「お前達などに魔王が倒せるはずがない。ここで大人しくしているんだな」
そんな事いって勇者達は、俺達を魔王城に行かせまいとしてくる。
えー、ここまで来たんなら、一緒にいこうよー。
協力した方が絶対勝率上がるじゃん。
なんでこういう奴等って、自分だけでやりたがんの?
手柄とか名誉とかより、安全第一じゃん。
しかも世界の平和もかかってるんだよ?
そういう事考えてる場合じゃないって。
でも、勇者達は自分達の考えをぜんぜん曲げなかった。まったく曲げなかった。
しかも。
「俺達が魔王を倒しに行く、だからお前達の装備やアイテムを渡せ」
とか言い出す始末だ。
どっかのアニメのガキ大将かよ。
当然、俺達は猛反発。
そんな事できるわけないでしょうが。
こんな魔王城の近くで素っ裸になったら、近くを歩いている奴らにボコられる運命決定じゃん。
「世界のために奉仕しようと思う気持ちはないのか。なんて自分勝手な奴等なんだ」
いや、それお前らが言う?
勇者の立場を利用して、宿代踏み倒したり、武器屋から強い武器を奪ったりしてるって聞いてるんだけど。
はぁ、ここまで言っても分からねぇなら仕方ねぇな。
白黒はっきりつける時がきてしまったようだ。
俺、頭に来てるんだよね。
うちのマドンナを、そこそこ虐めてくれたこととか。
だから俺達は決着をつける事にした。
しっかし、勇者達VS俺達って何やってるんだろうな。
しかも魔王城の真ん前で。
敵に狙われたらどうすんの。
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