第9話 奴隷 ? 猫耳族ミーナ2 △

「もう、我慢できないよ」

「んっ、いつでも良いニャン !」


 さっきまで何度も往復した丘に押し当てゆっくりと進んだ。


「んっ、んんんーー、はぁ、んんっ」

しかし、進もうとする度にミーナはグッと身体に力を入れて、苦しいような声が漏れている。


「ミーナ、痛いのか ?」

「ちょっと痛いけど、だっ、大丈夫。一気に来て良いニャン」

「そうだな、分かったよ」


ケンタローは思いきって力を込めて押し込んだ。

何かを、ぶちっと突き破った感覚がした。

「痛っ、う~、痛タタッ」

「あおっ痛そうだな ?」


動きたい気持ちをグッと堪えて動きを止めた。

「大丈夫、命を救ってもらいました御主人様のお好きなようにして下さいましニャ」

「無理するなよ、ミーナ、言葉も変だし、相当キツそうな顔をしてるぜ !」

「ヒール !!」

「うぁ、あんっ♡ ヒール…… スゴい」


 俺はゆっくりと動いた。あまり激しくはできないんだ。

奥の方はかなり苦しそうだったので、入り口の出入りが自由になったところで頑張った。

「あっあっ 良いかも……」

幾分滑らかになった。


ミーナはそう言うと気持ちも高揚してきたようで、キスを求めてきた。俺もそれに応えると、言いようも知れぬ興奮が沸いて、一気に高まってしまった。

「あっあっんっ、良いの♡ 」


ヤバイぞ ! 俺の経験上もう残された時は僅かだ。って大した経験でもないけど……

 

「あっ、ぁんっ」


奥までドンといかないように気を付けながらも、少しずつ奥へ行き、動きはどんどん速くなって行く、気付けば最高速になっていた。すかさずヒールも掛ける。

「あーー ヒールスゴい、気持ち良いよー」

「うぁああーー、もうダメだーー、クソー」


「良いよ御主人様、あっ あっ あっ、ダメっ、あっ あっ❤ああああーーーー」


「ううわああーーーー」

"ドーーーーーン"

「ああっ、スゴい…… 」


ケンタローがミーナの初めてを、ありがたく戴いてジーンと浸っている時だった。

「ケンタロー、誰か来たバウ」

それまで静かにしていたコテツが危機を知らせたのだ。

「えーーー ? 何 ? 何 ? 誰 ? いつ ? 服 服 服は ?」


入り口のドアがバーンと開かれると、やって来たのは聖女ブラウニーだった。

「やあ、ブラウニー ! ハ、ハ、ハ、ハ…… 」

ケンタローはスラタでナニを隠すのが精一杯だった。

「キューキュー ‼?‼?」

「あのね、実は…… 」


ブラウニーはそこまで言ってから、ケンタローとミーナの異常な様子にやっと気が付いた。


ケンタローとミーナはベットの上に裸のままでいて、どうしようもないといった感じだった。何なら証拠の白濁の液体も飛び散ってしまって、エッチな行為をしていたのはどこからどう見ても間違いなかったのだ。


「えー ? 何、何 ?」

「そうそう、そのナニだよ !」

これはまずいな、俺達二人は、ナニしてたのはバレバレだよ。 言い訳のしようもないし、あー 俺は一体、どうなっちゃうんだろう ?


「ブラウニー様、私は只の奴隷ですので、御主人様の性処理をしたに過ぎません。どうかお気になさらず」

おおー ! 思ってもいなかったミーナからの掩護射撃だ。正直、メチャクチャ助かるぜ !!!

「あらそうなの ? 良かったね、ケンタロー。まさか私のこと捨てたりしないよね !」


「そんなことあるはずないだろ ! ブラウニーが俺を捨てるなら分からないけど…… 」

ケンタローはもうこれしかない、謝り倒す以外に何も方法が浮かばないので、思いきって土下座をした。


「悪かったブラウニー ! 悪気は無かったんだよ、お願いだ、許してくれ !」

「何で謝るの ? 私たち夫婦でも恋人でも無いんだし…… 」

「えっ ?! そう言われればそうだけど…… 」


一回、関係を持ったくらいで恋人気分だったケンタローは、先走って一人だけ盛り上がってしまったようでちょっと恥ずかしかった。ブラウニーからしたら120人の内の一人の、只の遊びだったのか ? そうだとしたらそれも悲しいな。


「ケンタローは御主人様で私はしもべなんだから、ドーンと構えてて良いんじゃないかな ?」

「えっ ? そんなんで良いのか ? 確かにテイムしちゃったから御主人様って言われればそうだけど、うーん」


「使い魔になったからなのかわかんないんだけど、私、ケンタローと離ればなれはツライんだよね……

私もここに置いて欲しいな !?」


「えええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ? どっ どっ どういうことー ? ……まっ まぁ全然、ぜーーんぜん !!! 良いけどね」


ブラウニーは勇者パーティーを辞めて、立派な家も売りに出して、ほとんど身体一つでやって来たのだと打ち明けた。持ち物もある程度処分して必要な物はアイテムボックスに入れて持ってきたようだ。


「ずいぶんと思い切ったなぁ。

そこまで思ってくれるブラウニーを愛しく思えてきたよ。俺の空回りじゃなくて良かったーー !」

「私も愛しいよ !」

ブラウニーはケンタローに抱きついてキスをした。

ブラウニーのキスは舌にまとわりつくようにネットリとして、ミーナとのキスとは やっぱり格段に違って、とろけそうだったのだ。


かといって、じゃあブラウニーさんも一緒にエッチをという訳にはいかないしな。

「ねえ私も奴隷にしてよ、ケンタロー」

「えっ ? なに言ってんの ? ミーナだってコイツから奴隷だって言い出したから、何となく奴隷ごっこみたいな感じになってるだけだよ。本当の奴隷なんて重すぎるよ !」


「あっじゃあ私もその奴隷ごっこでお願いしま~す」

「そうそう、それくらいが丁度良いニャ !」

「なんだそりゃ ! だったらもうそれで良いよ !」


突然、ミーナとブラウニーの美女二人が使い魔として一緒に暮らすことになったんだ。

もう、俺にとっては地獄から天国に来たようで、夢のような本当に信じられないような事だった……

一人だったら「うおーーー !!」と叫び出したい程に嬉しかったんだよ。


二人に森のゴブ人達の話をしたら、ゴブリン自体は女の子の生理的に好きではないようだけど、一応俺のサポートはしたいという前向きな答えだったので安心した。


「ねえねえケンタロー ♪ わたしに、奴隷ごっこはしてくれないのかな ?」

……





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