論破


Q:ライトノベルでの論破の作法を述べよ。


















A:弱そうな奴や優しい人の発言はどんなに叩いてもいいが、

明るいイケメンや学校の怖い先生、バイト先の怖い上司のお言葉はどんなに変だと感じても決して論破してはならない。


 気に入らない相手の主張を一蹴して論破するのは気持ちよいので、ライトノベルではよく多用される。しかし、論破の言葉はどんな美辞麗句を掲げても、実際には↑の法則に則って発動される。

 論破する者の目的は自分が多数派であることを確認することだ。だから、論破対象のAがBと言ったならCと言い返し、逆にDと言ったならEと言い返せばよく、どんな場面でもAを言い負かす。

 

 つまり、意見を通したければ、論理力を磨かなくてもよい。怖い人になって、見せしめに目下の者を公衆の面前でぶん殴ればよい。それをみて喝采するのが論破好きの本当の正体。 

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