コスパとタイパ
Q:ライトノベルで学生がアルバイトに励む時に、上司が教え込むだろう費用対効果と有効な時間の使い方を示すこれらの言葉。この際、決して気づかせてはならないことは何か?
A:
コスパ・・・・君の月の稼ぎは5万円か。そんなんじゃ食事代が精々だな。足りない分は親に負担してもらうんだぞ。
タイパ・・・・バイト先に週x日間、y時間も拘束されるなんて。太陽の出る大事な時間帯にこんなに拘束されてたら、学校での活動時間がとれない。
コスパでみると、学生に与えられる給料水準では家計自立することは決してできない。私立や医大なら特にそうだ。それが嫌なら、学費を払っての学園生活をゼロにするほど長い時間働かねばならない。学費はじめ、大学生らしい生活には最低でも月30万円ぐらい必要だ。「学生に相応しい生活」を完全に自力で賄っているなんてありえない。バイトして自立するよう厳命する親も、実際には学費や住居代などの根幹部分は支払っている。
ライトノベルの中のアルバイトは一瞬で終わるかのようだが、現実に示される雇用条件ではそれなりに長い拘束時間を伴う。そんな時間拘束に触れるのはバイトの楽しさを破壊する禁忌である。
その上、与えられる仕事は、会社がつまらぬ雑業と定義して押し付けてくるものばかりだ。どんなにコストカットと反共と経営者目線を煽る企業でも、致死的に重要な仕事を高校生などの学生バイトに任せる訳がない。本当に面白い「お仕事」だったら社員がやる。
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