やる気
Q:人からやる気を奪うには、どうするのが最も賢明だろうか?
A:「やらない」と「やる」を対立させて、どんなに不合理でも「やる」を選択するのを美化する物語ばかりを聞き続ければ、人はかえってやる気を失うだろう。
ライトノベルはイケメン的な行動を美化する価値観に満ちているが、ライトノベルは一般にイケメンとは正反対の人間が好むアイテムとされている。スポーツはおろか、勉強も実はできない怠慢な自分を肯定してくれるアイテムというのだ。
何故、明るい物語がそう解釈されるのか?
解答文がその答えを示唆している。「やる」がとことん賛美され、「やらない」は自己否定されるか、暴力で以て糺されるかの物語を読むと、「やってこなかった」現実の自分への嫌悪感が増幅され、「やらない」を選ぶ心理作用が強まるように人間の脳は設計されているようだ。
なお、自分史の中の「やらない」を全否定するセミナーから生まれる「やる」ほど没個性的なものはない。それまでの自分への全否定から始まる「やる」は、誰にでも適用できる不気味な「やる」だ。
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