イケメン道


Q:ライトノベルの作者および作中のイケメンたちが、イケメンでない者を差別する時の基本作法を述べなさい。




















A:普段はイケメン的価値観の「やる」素晴らしさを「やらない」非イケメンと対比させて輝かすように語る。

 ただし、非イケメンから非難された時は差別を否定し、表向き優しくしてやる。

 彼らが妥協したところで、イケメンは非イケメンのこれまでの行動や人生を「自分で限界を決めるな」などとカッコよく全否定する。 

 バイト先で学んだ接客時の優しさを超えて、非イケメンに譲歩してたまるか。

 会話を通して、差別意識は更に強まった。


 問うに落ちず、語るに落ちるのが、ラノベ式イケメンの差別意識である。

 イケメンが不細工を改悛させる構成の作品を、この視角を基に読み直してみるとよい。イケメンと不細工のどちらが主役でも、この構造は揺るがないことが分かるだろう。

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