型破り

Q:大人のたしなみとして、純文学を読んでいるけど、いまいち凄みが分かりません。大衆文学やライトノベルのほうが型破りで面白いです。

















A:大衆文学(含 ライトノベル)の表現類型と比較することで、その型破りぶりが分かって面白くなる。



 純文学や前衛文学は予備知識なしでも日本語力で読めるが、表面を超える斬新さを理解するには、大衆文学やライトノベルで形成されてきた話づくりの定石を知り抜かねばならない。文学の世界でも型破りとは、型を知らずにやる動きでなく、型を熟知してやる掟破りである。ライトノベル(や例えばドラえもん、深夜アニメ)で普通に表現出来るだろう部分は、斬新にみえても実のところ型にはまったものに過ぎない。


 その定石を前作『ラノベの限界』に纏めた。これを読めば、定石を知るためだけにライトノベルを読む必要はなくなる。



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