厳しさ
Q:ライトノベルで甘やかすでなく、文学でスパルタ系の厳しさを教え込むべきです。
A:ライトノベルもなろう系も、スパルタ文化が乱舞する世界である。
当たっている小説とラノベを偏見なく読み比べてみると、ラノベ(「86」など)の方がスパルタンで圧倒的に厳しいことが分かるだろう。文学小説だと延々展開されるだろう悩みが、ラノベでは暴力か体罰かモンスターの襲撃をもってあっさり終息する。時代小説で滅びの危機にあるのは国家だが、ラノベでは全世界だ。
ハーレム系ラノベの巣窟となっているMF文庫Jの作品群もまた、スパルタンな世界設定だらけだ。暴力まみれの超格差社会が当たり前の世界に咲くエロスが、本当の設定である。スパルタ文化の中のエロスなのだ。
ライトノベルが厳しさを好むのは、話を作りやすいからだ。優しさが厳しさに勝つ物語は、納得できる理由づけでも伏線張りでも曲線的な工夫を凝らさねばならないが、スパルタンな価値観は単純だ。とりあえず怒鳴って殴れば問題を解決できるのだから、因果関係も単純である。
スパルタ指導を望むなら、結構融通の利く文学小説でなく、ライトノベルこそ読ませるべきである。
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