戦争
Q:ライトノベルの戦争描写は、反戦文学や戦記文学のそれとどう違うのですか。戦争は嫌です。
A:「戦争を賛美しちゃいけない」の幻術に護られながら、ライトノベルは本気の戦記よりも戦争礼賛を繰り返す。
忌むべき戦争の必要性を説くのが戦記文学で、戦争の虚しさと無用さを説くのが反戦文学である。
ライトノベルやアニメ界の戦争は、実際の戦争を賛美するためのものではないとの掟に護られている。ガンダムなどの戦争系ロボットアニメやSF、スタジオジブリで培われた定石だ。
しかしながら、地球の危機を前にして反戦を蔑み、積極的に戦うのを礼賛する描写が溢れているのがライトノベルの実態である。文字通りに読む限り、反戦を「何もしない奴」と嘲った主人公が報われ、戦わなかった者が最後に反省する。同じ物語を文学の世界でやったら、平均よりも好戦的なストーリーと解釈されるだろう。
それでも、ライトノベルなのだから、戦争の虚しさを説いていると解釈しなければならないと、反戦主義者が説く。そう解釈したら、反戦が全否定される場面がいくらあろうと何の抵抗もなく受け入れられるという訳だ。
そんなもの、本当の反戦でも悲惨描写でも作品批評でもありえない。戦争を嫌うライトノベルを望むなら、反戦否定が日常化している作品を全て除名すべきだ。戦いたくないと思いながら戦ったら好戦である。
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