なんだか、おかしい

 ある朝、玄関を掃除していたヨナじいさんは、街のみんなにチラチラ見られているのに気がついた。

 不思議に思って顔を向けると、誰もがそっと目をそらす。けれど、確かに見られている。


「なんだね、ワシの顔に何かついているかね」


 朝食のオムレツのケチャップかと口を拭ってみたが、違うらしい。


「なんだか、おかしいわい」


 ヨナじいさんは首を傾げながら『占い中』の看板を立てかけた。

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