第6話 ニートを経験して
ニートを経験して
1.ニートにも適性がある
私は過去10年の時間の中でニートを多く経験して、家族に散々迷惑をかけてきたと思う。
むしろ、こんな迷惑な息子もおらんやろwってレベルでニートをやってきた。
しかし、やってきて思うのはニートもある程度の適性がないとつまらないのです。
もちろん、生活する意味合いではお金が必要なのだけどニートにはそれがない。
親が養ってくれていたわけだが、根っからの無責任で遊び人以外はニートには正直向いてない気がした。
2.ニートでなければならない理由
そもそも、ニートって基本的に時間があるとは思う。
社会経験を積む時間を放棄している代わりに時間はある。
しかし、その時間を有効に活用出来てない人はたくさんいると思う。
私があえて言いたいのは、ニートでないといけない理由がある人でない限りニートは長くは続けるべきではないとの考えを示します。
会社員なんてまっぴらごめんだ、俺は好き勝手生きたいぜ・・・って人以外は、あまり積極的になるべきではないと思っている。
3.ニートになって失われたもの
私が長年ニートを経験して言える事は、想像以上に可能性を捨ててしまっている実情が多くて、本来なら苦労して経験したら獲得出来たと思われる経験値さえも放棄して不可能にしてしまっている現状が多くあったと思う。
そう、定職に就けてないことで本来であれば可能であった可能性があった事も不可能になってしまった事の多さです。
4.興味がないのではない、触れていないだけ
ニートになると会社員や人間関係とはかなり疎遠になります。
特に、会社員と違い人間関係というのは組織や集団に属していないと触れ合うキッカケが極端に無くなるため、ニートになってしまうと触れ合う事が激減します。
そして、集団に属する事で獲得する経験値は、他者の気持ちを知ろうと寄り添う力とか、相手の気持ちを想像して考える力が主に形成されると思います。
しかし、長年ニートをやると自分しか存在しないことで他者の気持ちを知ろうとか、周りの事を考えようとする気持ちが欠落して、情緒的にも欠落していきます。
そして、人は環境で色々と変化をしていくため触れ合わないものは無関心になっていき、確実に縁遠くなる事がほとんどです。
5.出来ないのではない、やらないだけ
恐らく、根っから苦手な事はあるだろうとは思ってもなかなか取り組めないのが人間だと私は思っています。
私も根っから苦手な事があって、明らかに不得意な事は未だにできません。
ただ、どんな事であろうと根っから苦手な事であっても自分なりのスタイルで確立していかないと、ますます出来ないままになっていく現状もあります。
6.ニートになってよかった事
本当のところ、ニート経験がなければこうやってエッセイを書くこともなかったかもしれませんし、想像もしませんでした。
本当のところは、ニートになってもそれ自体が悪いわけではなくて何も課題に取り組まなかったことの方が確実に問題です。
私はニートを経験して、早いうちに色々な可能性も断念してしまいました。
そのころ、色々な可能性があるにも関わらず、肯定感情もとても低かったため取り組む意欲もなかったためです。
ただし、結局ニート脱出のカギは人と心を通わす体験で間違いないかな??と私なりに確信したわけです。
自分は外の世界とようやく通じる事が出来た・・・そういう体験がニートには確実に必要です。
実際、深いコミュニケーションが取れないことで退職してしまう人が非常に多いのではないでしょうか。
今はどこの職場も殺伐としていることで社内の労働環境は確実に悪化していると思われます。
私がニートを経験して良かった事は、誰しも他者と心を通わす事が情緒的に大きな成長を望める可能性が出てくるということ。
7.ニートも会社員も意欲が無ければ同じ
働いてれば俺は偉いんだ・・・なんて事は何もありません。
労働意欲が無いならば、お金を生み出せないのはニートも会社員も同じです。
そして、そういう組織は一時的には大丈夫でも長期で見れば赤字で負債を負い最悪は倒産にまで発展します。
意欲が無ければ何も始まりません。
私たちの人生のように、会社もやるかやらないかで将来が決まってしまいます。
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