【ウェブ作家生活10周年記念エッセイ】佐伯達男のテレビのハナシ

１年365日スケジュール帳の予定がギュウギュウのよーくんに『ムズキュン』や『うちキュン』の恋なんかできるわけあらへんねん!!

話は、前のページからつづく。

ぼくが制作した著書『乳房星（たらちねぼし）』（エブリスターはＣＲ（コミックルージュ）で出展している方）の話の主人公・よーくんことコリントイマワツヨシタカグラマシーのことについて話をする。

よーくんの職業は、経営者である。

イワマツグループの総合オーナーのよーくんは、１年365日スケジュール帳の予定がギュウギュウに詰まっている。

大番頭はんたちグループのメンバーたちによってガチガチに守られているので、単独行動はゴハットである。

よーくんの人生設計は、故人が公正証書に遺しているので、勝手に変更することは厳禁である。

なので、よーくんは自由な恋愛ができない。

所有している特大倉庫・特大豪邸などの建物のお手入れ・ビルメンテナンス・帳簿の整理・ハーレムを作る・ハーレムの女の子たち（桜子たち5000万人の極爆乳デリヘルの女の子たちと極爆乳のガールフレンドたち）と過ごす予定・商談ゴルフ・晩さん会に出席する（商談が入る時がある）・プロ麻雀対局番組出演（プロ麻雀検定の資格を保有している）・ディベート番組出演（アメリカ合衆国イギリスのテレビ局・関西の民放テレビ局の番組）・国際会議に出席する…

などでいっぱいだ。

不測の事案が生じた時は、急な予定変更がある…

移動中の専用機や長距離バス（リクライニングの座席でダブルデッカーの特大バス）で寝泊まりすることが多い。

そんな状況下に置かれているよーくんにトレンディドラマの恋なんてネコにコバンや。

伊予テレビのドラマで新垣結衣ちゃんと星野源さんの共演の『逃げるは恥だが役に立つ』（にげはじ）の『ムズキュン』の恋の話をしても、よーくんは『ムズキュン？なにソレ？』と言うに決まっとる。

川口春奈ちゃんが主演の『着飾る恋には理由があって…』の話をしても『着飾る恋の意味が分からん…』と言うであろう。

今月は北欧…

来月はポーランド・チェコ・スロヴァキアからトルコへ向かう…

再来月はオーストラリア・ニュージーランド…

４ヶ月後は、ニューヨーク・パリ・ヴェルリン・ブリュッセル…

…と海外各地を転々とする日々がつづく…

そんなよーくんに、2019年４月期開始の伊予テレビドラマで火曜日22時からしよった吉高由里子ちゃんが主演の『わたし、定時に帰ります』の話をしたら、なんて言うと思う？

『定時に帰りますだと!?』と言うて怒るだろう。

ドラマのヒロインは、17時に会社を出てアフターファイブを楽しんでいるとよーくんに教えた。

そしたらよーくんは『定時で帰りますといよるヒロインはなに考えとんぞ!!』…って怒るだろうな…

いいえ、よーくんたちイワマツグループのメンバーたちと『わたし、定時で帰ります』のヒロインとは尺度が違うと答えるが正解である。

そりゃ、日本と世界各地は時差が大きく異なっている。

１年365日時差が激しい中でスケジュール帳に記載された予定を24時間通して進めて行く…

ほやけん、定時に帰ることはできるわけあらへんねん。

『ムズキュン』や『着飾る恋』などのトレンディドラマのような恋の意味が分からない…

日本に戻っても、波止浜の母子保護施設で一緒に暮らしていた同い年の子たちが集まることもない…

同い年の男の子たちは、みなよその土地へ移って、違う女性と結婚して家族生活を営んでいる。

同い年の女の子たちもまた、よその土地へ移って違う男性と結婚して、赤ちゃんを出産して、育児に追われる日々を過ごしている。

または、結婚せずに自立してお店を経営している女の子たちもいれば、キャリアがすべてで通している女の子たちもいる。

少数の女の子たちは、ダンナとリコンしたあと子供たちを連れて施設に出戻り…

…と言うこともある。

よーくんたちが日本に来日するのは、専用機の時間調整のために空港に待機する…または、なみさんが働いている散髪屋へ散髪しに行くくらいしかない。

（散髪屋さんは、行きつけの店の方が気心が知れている…）

ほやけん、恋をする時間はないんや。

それでは、どうやってお見合いをする予定を取るのかな？

よーくんは『ノーコメント』とキッパリ答えた。

まあ、スケジュール帳の予定がギュウギュウになっているし、公正証書によって人生設計が決まっている中では、トレンディドラマや少女マンガみたいな恋なんてできるワケあらへんねん。

（詳細は『イーエブリスタ』の『乳房星ＣＲ』・『無料で読める大人のケータイ官能小説』の『乳房星・再リフォーム版』・『ベリーズカフェ』の『乳房星・ドラマのベル』・『アルファポリス』と『カクヨム』の『乳房星』を読めば分かります。）