楡野すずめちゃんにアリョーナとまりなのような度胸があれば少しは人生が変わっていたと思いますがいかがでしょうか!?

2018年のNHK総合テレビの朝の連続テレビ小説のドラマで、北川悦吏子先生の原作脚本の『半分青い』の主人公・楡野すずめちゃんのことについて話をする。


すずめちゃんの役は、永野芽郁ちゃんである。


楡野すずめちゃんは、ぼくと同じ1971年の生まれである。


高校卒業後、漫画家になるために上京する。


その頃、ぼくは建材屋で働いていた。


ぼくが建材屋と家庭を往復するだけの暮らしをしている時、すずめちゃんは漫画家になった。


すずめちゃんが漫画家をやめた時、ぼくはシューカツがうまく行かずに苦しい想いをしていた…


すずめちゃんは、結婚して一女のママになったがリコンした。


ぼくは、1992年のあの『冬彦さん現象』が原因でカノジョ作らん言うて、結婚せなんだ。


最終周の話の時、ぼくは持病の腰痛が悪化した。


最後に務めた職場も、事業所の都合が生じたけんやめた…


その5ヶ月後の2012年7月16日に、『イーエブリスタ』に登録してウェブ作家生活を始めた。


…と言うこと…


ここまでは、楡野すずめちゃんとぼくの人生の比較を書いた。


このエピソードでぼくが言いたいことは、『すずめちゃんは、どうして自分の人生を切りひらこうとしないのか?』と言うことや。


高校卒業後、漫画家になるために東京へ行った。


しかし、漫画家先生(トヨエツさん)の自己都合でやめさせられた。


そして、フクロウ町(ふるさと)へ戻った。


問題が解決したから、東京へ戻った。


けれどまた、フクロウ町へ戻った。


…と言うように、ひどくあいまいな人生である。


ほやけん、すずめちゃんは自分の人生を切りひらく力がないと言うことや。


ホンマになさけないのぉ~


ぼくの作品で現在も公開中のウェブ小説『ソッフィオーネを鳴らす日まで』と『まりなの日記』のふたつをあげて話をする。


『ソッフィオーネを鳴らす日まで』のアリョーナと『まりなの日記』の曽野まりなは、ふたりともひとりっ子である。


(アリョーナは、お兄さんたちがいるが同性のきょうだいがいないのでひとりっ子である。)


アリョーナは19歳まで親きょうだいたちと同居してして、家族そろってごはんを食べていた。


しかし、まりなは両親が共稼ぎなので家族がそろってごはんを食べる機会は全くなかった。


アリョーナは、親が決めたお見合い相手と結婚するのがイヤだから家出して、シベリア鉄道の長距離特急に乗ってウラル山脈の西側へ逃げた。


まりなは、高校の卒業式のあといよてつ電車と連絡バスを乗り継いで松山観光港へ向かった…そして、フェリーで瀬戸内海を渡って広島へ向かった。


アリョーナは、ハバロフスクから逃げ出したあとはサンクトペテルブルク~ドイツ~フランス~アメリカ合衆国~イタリア…と放浪した。


まりなは、西日本の各地を放浪した。


ふたりとも、飲食店やスタジアムの売り子などでバイトをしてゼニを稼いだ。


アリョーナは、他にも郵便局とか区役所やゴルフ場のキャディーさんなどのバイトをしていた。


まりなは、風俗店などの水商売でも働いていた。


いつも食べている食べ物は、アリョーナは現地の料理を食べている。


しかし、激辛嗜好(げきからしこう)のまりなはユッケやたこいためなどを好む…おまけに、酒たばこの量が多い…


ふたりとも、共通することは最初に好きになった男はひどいヒモであった…と言うこと。


アリョーナは、サンクトペテルブルクで知り合ったドイツ人のカレと結婚すると決めてドイツへ行った。


しかし、カレの親きょうだいたちから歓迎されなかった。(歴史上の観点による違いが原因である)。


なので、カレと一緒に住まいを借りて新婚生活を始めた。


しかし、金銭トラブルが原因であえなくリコンした。


その後、フランス・アメリカ合衆国・イタリアでリコンと再婚をくり返した。


まりなの場合も、最初に好きになった男がヒモだった。


金銭トラブルに加えて、カレの浮気が原因でもめた末に別れた。


その後も、西日本の各地で男がらみのもめごとをくり返した。


それでも、アリョーナとまりなは悪いなりに生きたんや。


すずめちゃんに、アリョーナとまりなのような度胸があれば、少しは人生が変わっていたと思う。


漫画家先生のかんちがい事件で東京を追われたすずめちゃんは、あの時名古屋駅でためらっていたと思う。


フクロウ町に帰らずに、あのまま大阪なんば行きの近鉄名阪特急に乗って、そこからさらにうんと西へ行けば人生は変わっていたと思う。


おやごさんがこどもさんがしよることが気に入らん時に『くだらん!!』といよったが、それはどういう意味であるかご存じでしょうか?


400年以上むかしは、都は山城(京都)だった。


関西が上方なので、江戸へくだると言うこと…


だから『くだらん』と言うのです。


そういうことで、すずめちゃんはくだらん人生を送ったと言うことや。


話は変わって…


2003年秋に上映された映画『赤目四十八瀧心中未遂』の映画の話をする。


寺島しのぶさん、大西信満さん、大森南朋さん、内田裕也さんなどが出演していた映画である。


車谷長吉先生の原作の小説がもとの映画である。


車谷長吉先生も、27歳で会社勤めをやめて放浪生活をしていた。


ふるさとの飾磨(姫路市)に戻ったが、居場所がなかった。


京都や兵庫県南東部の各地を放浪した。


その間、飲食店でバイトをしていた。


映画のストーリーは、車谷長吉先生が尼ヶ崎のドヤ街(日雇い労働者が暮らしている街)で暮らしていた時の様子を中心に描かれている。


ボロアパートの一室で、やきとりの串をさす内職で少ないお給料で働いた。


アパートで暮らしている住人たちは、彫り師(イレズミを彫る人)・売春婦などであった。


ヤクザの男たちも出入りしていたので、気持ちは落ちつかなかった。


最後にどうなったのかは知らないが、車谷長吉先生は劣悪な環境で暮らしていたことが原因で、40代なかば頃に体調を崩した(単行本の最初の方に書かれていたエピソードより…)


…と言うことだった。


話を戻すけど、仮にすずめちゃんがフクロウ町に帰らずに関西のドヤ街の地域に行ったとしよう。


住まいは、ボロアパートの一室である。


アパートの住人たちは、いなげな人たちばかりである。


未明(深夜0時から3時の間)に周囲の部屋からいなげな声が聞こえる…それも毎晩…


売春婦と男がいやたいことしよる声…


ワケの分からんハングルのラジオ放送が聞こえる…


そんな条件下で、すずめちゃんは暮らして行くことはできるだろうか?


…と考えたくなるわ(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)

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