第204話 ちょっとエッチな異世界開拓記

 とある場所にある一件の家。

 一人の男が四人の女性と睦みあっていた。

 果てを迎えた五人はベッドの上で楽しそうに話をしている。


「ねぇリディア、あの本って本当に売り出すの?」

「ふふ、そうですよ。もうすぐ完成するんです!」


「でも見直しにもう少し時間がかかるかもしれません」

「そうかー。誤字とかあったら恥ずかしいもんな。アーニャは真面目だから任せられるよ」


「しかし内容が少し過激かもしれません」

「そうかな。でもこれくらいなら子供でも読めるんじゃないの?」


「駄目だよ、もうちょっとソフトな表現にしないと」

「ははは、ならそうしよう。でもさ、タイトルだけ変えない? やっぱり恥ずかしくなってきた」


「ふふ、駄目ですよ。もう決めちゃいましたから」


 リディアは来人の前に一冊の本を置く。

 そのタイトルだが……。





 謎の能力【壁】で始まる異世界スローライフ~40才独身男のちょっとエッチな異世界開拓記! ついでに世界も救っとけ!~



 了

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