第202話 その後
輝きの歴元年
リリの娘であるヒカリが産まれた年、セタが南の大陸に新たなる王国エテメンアンキを建国。
歴を改めて輝きの歴が始まる。
輝きの歴二年
セタは北の大陸と国交を結び、人間の受け入れを始める。
かつての王都アーネンエルベに残る人間のために大量の食糧支援を開始。
輝きの歴五年
人間達は南の大陸にアーネンエルベを移譲。
これにて大陸に統一国家が産まれる。
輝きの歴十年
エテメンアンキにて子供達の教育制度が決まる。
来人の子供達は楽しそうに学校へと向かう。
輝きの歴十五年
デュパはピース村を出て、かつての住みかである北の大陸に移り住む。
だがポータルを使って毎日のように来人に会いにくるのであまり寂しくないようだ。
輝きの歴十九年。
大寒波襲来。来人は各家庭に無償でコタツの配布を行う。その時に倉庫の中にあった人を駄目にするソファーを見つけてしまった。
人を駄目にするソファーの心地よさが一気に王都に広まってしまい国民の半分が駄目になる事態となる。
なお、かつての猫人の王テオはその後の人生の半分を人を駄目にするソファーの上で過ごしたそうだ。
輝きの歴二十年
来人の子供達は独立し、それぞれ仕事に就く。
だが転移者である来人の血が濃いためか、それぞれが優秀であり、セタにヘッドハンティングされ、王宮で働くことになった。
輝きの歴三十年
そろそろセタは引退を考え来人に国民選挙についての相談に行ったのだが、来人は逃亡した。
エテメンアンキ最大の大捕物が行われ、敢えなく来人はお縄につく。
輝きの歴四十二年
北の大陸と南の大陸を結ぶ街道が作られたことにより、各地は急速に発展していく。
それだけではなく主要都市を結ぶ街道は次々に作られた。
この年にリリが作った魔導車が普及し始め輸送が格段に楽になった。
輝きの歴五十年
国民選挙が行われ、エテメンアンキ二代目の王は来人に決定した。
もちろん来人は逃亡したが、娘達による落とし穴にはまり、あっさりと御用になる。
諦めた来人は渋々王として仕事に就くのだった。
輝きの歴百年
来人は王の任期を百年とし、二期目は候補から外れるという法律を作り可決させた。
だが再び娘達の罠に嵌まり、新しい法律が始まる前に国民選挙が始まってしまい、結局二期目も続投することになってしまった。
輝きの歴百二十五年
新たなる転移者が世界に現れる。
その者は世界を支配するために各地で暴れまわる……前に来人の力で違う次元に飛ばされてしまう。
戦わずして勝った来人を国民は英雄と讃え、次の任期もお願いするとの声が高まった。
来人はまた逃げたが、今度は妻達の巧みなトラップに嵌まってしまい、三期目も続投することになってしまう。
輝きの歴二百年
さすがに三期目は勘弁してくれと来人は国民の前で土下座をした。
憐れと思った国民は泣く泣く来人を解放してあげるのだった。
輝きの歴二百一年
次の王を決めるべく、国民選挙を行ったが、国民達は来人の娘の名前を書いて投票した。
しかも全員がミライ、ジュン、ソラ、ヒカリの名前を書いて投票するという異常事態に。
後見人であるセタは「なら四人が王になればよい」と言ったため、来人達の娘達が女王になってしまった。
そして王宮では……。
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