第103話 新たなる拡張計画 其の一
「あひぃぃ……」
「ま、また負けてしまいました」
「もう動けないよぉ……」
ベッドの上ではアーニャ、シャニ、リリがピクピクと痙攣している。
一方リディアは現在妊娠しているので、激しくはしないよう気をつけておいた。
「ふふ、みんな情けないよ。そんなんじゃ丈夫な赤ちゃんが出来ないわよー」
なんて余裕なことも言う始末だ。
アーニャの退院祝いとして大いに盛り上がってしまったな。
そんなアーニャの頭をリディアが撫でる。
二人とも裸なのでなんかエロい。今から百合が始まってしまいそうだ。
「もう、心配したんだから。でも元気になって安心したわ」
「リディアさん……。ご心配をおかけしました。私はもう大丈夫です」
まぁ今日はベッドから出られないだろうけどな。
さすがに四人相手に男と女のプロレスをしていたので能力を発動してしまったのだ。
おかげで勝つことは出来たんだが、四人から出たあんな液やこんな汁でベッドは酷いことになっている。
しっとりしたベッドの上でアーニャは撫でられながらリディアのお腹に手を当てた。
「ここにライト様との子供がいるんですね。不思議な気分です」
「ふふ、みんなと一緒に育てようね」
「リディア
「私も育てるー」
みんなリディアが妊娠したことを心から喜んでいる。
そしてアーニャが倒れたことにより、結束が強まったみたいだ。
俺はその光景をほっこりしながら見ていた。
しかしこのまま裸で一日を過ごすわけにはいかない。
村長としてたまった仕事をしなくちゃいけないのだ。
しかしリディアを除く三人はまだ動くことが出来ないだろう。
三人は自室で動けるようになるまで回復してもらう。リディアは妊娠をきっかけに探索から外れてもらった。
お腹に赤ちゃんがいるのに無理はさせられないからな。
「もう。大丈夫だって言ってるのに」
「ははは、そう言わないでくれ。今日は何をするんだ?」
「お洗濯です。このままじゃライトさんが気持ち良く寝られないでしょ?」
だよな。多分シーツを絞ればリディア汁とかアーニャ汁が出てくるぞ。
それだけしっとりしてるし。
リディアさんは洗濯に。そして村長さんは柴刈りに……ではなくまずはしばらく修繕出来なかった壁の様子を見に行くことにした。
道中で見たのだが広場の地面の一角に大きな穴が空いている。
ここで異形が爆発したんだよな。
全く化物のくせに特攻まで仕掛けてくるとは。
おかげで死にかけたよ。
でも俺は感染はしていたようだが結局症状は出なかったな。
多分たくさんコンニャクを食べていたからだろう。
俺のコンニャクの壁は食べればエリクサーと同じ効果がある。
毒に対する耐性がついていたのかもしれないな。
「村長! もう元気にkakuщvvy!」
「心配しμknoed!」
ん? 二人の女性が俺に話しかけきた。
いつものエルフとラミアのおばちゃんズだ。
「あぁ、心配かけたね。俺はもう大丈夫た」
「良かったよ。あんた無しじゃ村θhcsiないからね」
「そうだよ。無理はしηbrakiaよ。でも不思議だね。あんたの言halkiξaicraったんだ」
なんて感じで会話をする。
彼女達もどうやら俺の言葉を完璧ではないが理解し始めているのだ。
まぁジェスチャー以外にコミュニケーションが取れるのは嬉しい。
しばらく会話をしていると、まぁ出るわ出るわ、下ネタ満載の会話となった。
やっぱりエロいことばかり言ってたんだな。
知ってたけど。
「それとbrakiavけどさ、森のxeroxrで異形の巣をθhvzξηもしれないよ」
「ん? く、詳しく聞かせてくれ」
何か必要なワードが出てきた気がする。
おばちゃんが言うには同居しているドワーフが洞窟を森の奥で見つけたそうだ。
他にも同居しているドワーフのアレが小さいだの、早くて満足出来ないなど、どうでもいい下ネタを混ぜこんでくるのは止めてくれ。
しかし異形の巣かもしれない洞窟を見つけたかもしれないというのは有益な情報だ。
「でもさ、かなり遠ξknoedoreta。探索範囲のギリギlilithannenpたいだ」
「そうか、でもそれだけ分かれば充分さ! おばちゃん、ありがとな!」
思わず彼女らを抱きしめてしまった。
もしその洞窟が異形の巣であるなら異形を倒すことが出来るかもしれない。
リリの話では巣は複数あるらしいがその一つだけでも潰せば数を減らすことは出来るだろう。
「あぁん。このままベッドでμmodesておくれよ」
「あんたなら大歓Лchlorよ」
「ははは、それは遠慮しておくよ。それとさ、知ってるだろうけど今度の安息日は俺達の結婚式をするんだ。もちろん参加してくれるよな?」
おばちゃん達はガハガハと笑い、俺のキノコを握る。
ってこら。それ以上はお金取るぞ。
おばちゃん達と別れ、俺は足取り軽く壁の修復に向かう。
しかし見た感じだと壁はほとんど傷んでいなかった。
さすがはオリハルコン。唯一建て直しが必要だったのは俺が担当していた防衛線付近だ。異形の侵入があった場所だな。
あっさりと修復が終わったので村民達の様子を見に行くことに。
まずは畑に向かうことにした。
◇◆◇
――ザクザクッ
農業担当の村民達は嬉しそうに作物や米を収穫している。
いつも通り豊作みたいだな。
「グルルッ。もう動けるのか?」
「デュパ? すまん、心配かけた」
後ろからリザードマンのデュパが話しかけてくる。
俺の無事を祝ってしっかりと握手をした後に快気祝いとして魚介類を持たせてくれた。
「多いな。こんなに食べられないよ」
「グルルッ。リディアに食べさせてやってくれ。女は孕むといつもより食べねばならんからな。私の妻も子を宿している時は倍は食べたものだ」
「なるほど。ならありがたく受け取っておくよ」
なんて会話をしているとデュパから提案があった。
「そろそろ村を広くしても良いのではないか? 残念ながら今の広さでは満足に米が行き渡らん」
「だよなぁ。ナババの粉は余ってるんだけどね」
ナババはパンの原料となる。
しかしこの世界の食生活の基本は朝はパンで夜はごはんらしい。
日本人に親しみやすい食文化なのだ。
しかしデュパの言う通り米を食べるには更なる広い畑が必要になる。
今の広さのままでは種籾で精一杯ってところだな。
「分かった。オリハルコンの壁の強度は前回の
「頼む。私も早く米が食べたくてな」
「へぇ、デュパはどんな風に米を食べるんだ?」
「パエリアにすると美味い」
蜥蜴のくせに。なにオシャレな食べ物が好きなんだよ。
◇◆◇
☆次の
☆総配偶者満足度:45845/10000000
リディア:10982/10000000
アーニャ:12873/10000000
シャニ:11390/10000000
リリ:10600/10000000
☆総村民満足:785251/10000000
・総村民数:1090人
☆現在のラベレ村
・オリハルコンの壁
・敷地面積:60000㎡
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