第88話 みんなで遊びに行こう☆
「ライトさぁん……」
「好きですぅ……」
「も、もう無理です。負けました」
昨晩リリが新たに恋人となった。
だがそこでリリが口を滑らせやがった。
なんと俺と結婚の約束をしたと。
あの時はまだリリが子供だと思ってたからな。
だから俺は10年後に俺のことが好きだったらOKという約束をしてしまった。
それをあの場で言うかねぇ。
リディア達は私達にも言って欲しいと俺にせがんできた。
彼女達とはそのうち結婚はするつもりだが、まだタイミング的におかしいと思ったので言わないでおいた。
流れで言うことじゃないよな。やっぱりプロポーズってのはロマンチックな場所で言うべきだろ。
海が見える素敵なレストランとか、夜景が綺麗な浜辺とか。
この世界にそんなものはないだろうけど。
リリはシャニに殺されると思ったのかおしっこを漏らして腰を抜かしやがった。
仕方ないのでお股を拭いてから自室に避難させ、リディア達をなだめるために三人まとめて可愛がってあげることにした。
底なしの三人を相手に朝まで頑張ったので、さすがに俺もくたくただよ。
リディア達は俺に絡み付くように眠っている。
せっかく新しい家に引っ越したのに、もうベッドがしっとりしてるんだけど。
――ギィー
「ラ、ライト、大丈夫だった?」
「リリか。おはよ。おいで」
「あわわっ。んむぅっ……」
リリの顔に手を添えてキスをしておく。
恋人としてリリにキスをするのはこれが初めてだな。
びっくりしたみたいだが、おずおずと舌が……。
うーん、可愛いなぁ。こんな幼い見た目なのに歳は俺とそう変わらないんだぜ。
合法ロリ万歳だ。
「ん……。ごめんな、昨日は相手をしてあげられなくて」
「えっ? だ、大丈夫だよ。ライトが助けてくれなかったらシャニ
ははは、そうかもな。
続きは今日の楽しみにとっておこう。
――ギュッ
おや? リリが俺のアレを握っている。
「う、うわぁ、なんで前より大きくなってるの!? やっぱりこんなの無理かも!?」
「こら、握るんじゃない。大きくなるのは普通だぞ。それに俺はそこまで大きくはないぞ」
小柄なリリにとっては大きく見えるのだろう。
彼女は怖がりつつもぎこちない動きで手を動かし始める。
こら、そんなことするんじゃないよ。
「な、なんか可愛いかも。もうちょっと触っててもいい?」
「今は駄目だ」
朝から変な気持ちになっちゃうだろ。
そうなったらリリを含めて四人同時に相手しなくちゃならなくなる。
絶対にリディア達が混ざってくるからだ。
「ならこっちに……」
「口ならいいよ」
リリは小さな口を重ねてくる。
少女とキスをしているようで、背徳感満載だ。
だがリリは合法ロリだからな。年齢的には全く問題無い。
悪いな、日本の紳士諸君よ。
なんて馬鹿なことを考える。
「ライトさん、私もー」
「リディア、おはよ」
リディア達が目を覚ます。続いてアーニャ、シャニも目を覚ました。
リリはシャニの体を見てびっくりしてる。
そりゃ股関にキノコが生えているからな。
「シャニ姉って女の子だよね……」
「ええ、ずっと女です」
もう自分の秘密を隠す必要は無くなったシャニ。すっかり自信が出てきたようだ。
でもリリは同じ部隊にいたのに彼女の秘密を知らなかったんだな。
「ふぁー、それじゃそろそろ仕事に向かうか。みんな、起きて」
「え? 今日は安息日じゃないですか。ふふ、このまま一日裸でいてもいいんですよ」
アーニャが蛇の尻尾をシュルシュルと巻き付けてくる。
そうか、安息日だったか。すっかり忘れてたよ。
彼女達と裸で過ごすのは魅力的な提案だが、せっかくの月に一度の休みなんだ。
出来れば男と女のプロレス以外に楽しいことをしておきたい。
そうだ! ここはデュパの故郷である滝の湖だ。
水を使ったレジャーが楽しめるぞ!
とは言っても泳ぐか釣りをするかの二択だな。
「なぁみんな。せっかくだし外に遊びにいかないか?」
「行きます!」
「なら私はお弁当を作ってきます!」
「私は周辺警戒をします。護身用のナイフを用意しないと」
シャニさん、そんなシークレットサービスみたいなことはしなくていいから。
今日は新月なので明日の夜までは異形は来ないし、熊が出たって今の俺ならワンパンで退治出来るぞ。
「なら釣りがいいよ。この湖の温度は冷たいよ。泳ぐには適してないかも」
「そうか、なら釣り一択だな」
とは言っても釣竿なんてないしな。
魚は村の中にある養殖場でデュパが育てたものを食べているのだ。
「なら作ってくるよ。糸と針もね」
とリリはお得意の道具作りで釣竿を用意してくれるようで、家の外に向かう。
ついでにルアーも頼んでおけば良かった。
リリが竿を作っている間にいいことを思い付いた。
「せっかくだからチーム対抗で競争しないか?」
「競争? ふふ、いいですよ。なら賞品も用意しなくちゃ」
「それじゃ優勝したチームがライト様を一日好きに出来るというのはどうですか?」
なら俺が優勝した時はどうするの?
「私達を好きにして構いません。おそらく今のリディア姉なら感度調整4倍、アーニャ姉なら5倍。私は2倍までなら耐えられます。それ以上は命の危険があるのでお勧め出来ません。ですがライト殿がお望みなら……」
「しないから」
好きにしていいって、あまりいつもと変わらないじゃないか。
まあ、俺が優勝したら肩でも揉んでもらえばいいさ。
「出来たよー。早く行こうよ!」
人数分の釣竿を持ったリリが帰ってきた。
五人で村の外に向かう前に気付く。
そういえば五人だから奇数だな。
チーム対抗戦にするならもう一人参加者が欲しいところだ。
とりあえずデュパが暇そうにしていたので連行することにした。
「グルル、なんで私が……」
「ははは、いいじゃないか。せっかくだし付き合えよ」
組分けはグーパーで決めて、チームは俺とデュパのおっさんチーム。
リディアとアーニャの先輩チーム。
そしてシャニとリリの後輩チームとなった。
「よーし、それじゃ始めようか。前半はお昼までなー」
俺の声を聞いて恋人達はチームに分かれ、それぞれ散っていく。
ふふ、みんなやる気満々だが優勝は俺のもんだな。
なんたってチームメイトには長年湖の洞窟に住み、魚の生態にも詳しいデュパがいるんだからな。
「グルル、なんか期待しているようだが私は釣りは初めてだぞ」
「え? なら魚はどうやって獲ってたんだ?」
「泳いでな。銛で突くだけだ」
そうかー、ワイルドな方法で魚を獲ってたのか。
俺も大して釣りは経験していない。
子供の時に家族でハゼを釣りにいった程度だ。
まぁ、もう始まってしまったんだ。
釣れなくても楽しくやるさ。
「それじゃ始めようぜ!」
「グルルルッ!」
デュパと俺は竿を振る。
何が釣れるのか楽しみだな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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