お題:保

もう限界、意識を保てない。

手足がかじかみ身動きがとれない。

瞬く星々に抱かれて瞳を閉じる。


瞼の裏にはきみの笑顔。

お出掛けなんて久し振り、と

はにかんだのはいつの頃か。


広い宇宙の片隅で

暗闇に飲まれて

このまま終えるのか。


ああ、聞こえる。

隣りで歓喜する

きみの声が。

起きて! 尋常じゃない流れ星よ!

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【140字小説】鳥の囀りをあげる Shino★eno @SHINOENO

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