第12話 プロポーズは、🦑の香りに包まれて

明日はジーちゃんの奢りで飲んで食べて、食べまくるぞっ‼

舞香の好きな中華とイタリアン

日本食のミックス

料理は俺がオーダーする。

なんせこんな事は男子側の

仕事だ。


拓成はホテルに連絡入れて

料理長を呼び出し注文する。


「えっとオーナー

ミックスなんてあんまり

聞きませんが!」


「任せた💦以上‼」


「はぁ、出た出た‼」

ホテルの料理長は慣れてるらしく

何を言っても通用しないと半ば

諦めた。


浴室の鏡の前で拓成は上機嫌

「がんばれ〜喉仏君〜」

舞香の好物の喉仏様をなでなで

舞香との結婚に一歩前進した事が

嬉しくて仕方が無い。


「(//∇//)おー。」

喉仏声を変えて掛け声をあげる。


次の日は、やはり天気予報は

大当たり矢張り雨だった。



舞香は、久しぶりに建築の

専門書の置いてある 街中の書店

まで足を延ばした。


雨の日は家にいるのが寂しくなる。

帰りはカフェに寄ってお昼を、

食べようと自分計画をたてながら

歩くと...


某有名ホテルの前

見慣れた車がとまった。

少し、遠いがよく見える。

目を凝らしてジッとみればやはり

拓成が降りて来た。

拓成は、キーをボーイさんに預け

中に入って行く。



きちんとオールバックに流された

髪は理知的な拓成をもっと

賢そうに見せる。


舞香の好きな青いカッターシャッに

紺色のネクタイ。

黒のラメ入りのスーツ

ヤッパリカッコイイ。



杏は又惚れ直す事だろう。


心残りはあの喉仏

あれは私のだったのに....


拓成の後ろ姿に飛びついて

「行かないで拓成。

拓成は、私のものでしょっ‼

何やってんの📣ボケェ~」


相手が妹じゃないなら、そう言い

たい。

妹の彼なんだ今は....

そして今日拓成は、杏の婚約者に

なる。

もう手を離れた拓成にすがれ無い。



ホテルに入る拓成の後ろ姿を見送り

ながら遠い記憶が甦る。


ジーちゃんバーちゃんと買い物に

来た日だ。街中で母を見つけ

母がいる嬉しさに傘も投げ出し

母に飛び付いた。

母親は、冷たい顔を向けて

知らん顔をした。

母と呼べない母


「お・・・かあさん?」


足が止まりこれ以上追って行ったら

いけないと思った。

そのあと雨に濡れたせいとショックで

1ヶ月寝込んだ。


振り向かない母を追いかけるのを

諦めた、小さな心は母を恨みながら

「うわああぁぁんうあああぁぁん」

と泣いた。


拓成の後ろ姿は追いかけては

いけない。あの日の母の背中と

同じだった。


そんな辛い過去を思い出させる

光景だった。


また1人自分から離れていくのだと

寂しく悲しくあの頃の自分のように

大声で無き叫び雨に濡れて熱出

したら、忘れられるのに..


悲しいかな今はあの時の

子供じゃない。


拓成に飛びついて哀願しても

もうどうなるものではない。

拓成の気持ちを乱しても

何もならない。


山本建設は今は波に乗る企業

拓成にとっても魅力がある‼


私には夢しか無い‼

天秤に掛けてもどちらに傾くか

目に見えて明らかだ。


バックの中のポーチを握り締め

ながら、大丈夫、大丈夫と呪文の

ように呟いた。



ニャハハハハハ

トイレに入り、喉仏をチエック。

喉仏君には何故がこのネクタイが

合う。


男らしくみえる。

イイゾォ

舞香に愛され尽くしている喉仏クン。


彼がいる以上舞香は俺から離れられ

無い。溺愛されてうらやまし﹏っ。

喉仏に向かいナデナデ

なんて馬鹿な独り言で盛り上がり

緩んだ顔を引きしめて

ホテル内のレストランに入る。

料理ではかなり有名。


俺は出迎えたスタッフに案内され

特別ルームへと足をむける。

一枚ガラスの窓の外には

木々は秋の紅葉を所々に見せ

ながら足元には秋の草花が

連なり雨に打たれて頭を下げていた。





拓成を見送り、舞香が足を

踏み出した時、黒塗りの高級車が

止まった。

ドアが開き出てきたのはピンクの

訪問着を着た母親と赤い振袖を着た

杏だった。


母親は、着物が良く似合って

相変わらず綺麗だと思う。


杏も髪を結い上げ可愛らしくみえる。


母は私の恋を邪魔する、なんの為の

母親、スッと艶やかな母親を見て

初めて憎しみの感情が湧いてきた!

舞香は雨に濡れた握った拳を

プルプルと震わせた!

と。



廊下を抜け部屋に入ると山本建設の

社長と、ジーちゃんが楽しげに談笑

していた。


挨拶して中に入り

どうして山本建設の山本さんが居る

のか?祖父に聞いた。


話を聞いて驚いた。

いっのまにか見合い相手が杏にな

っていた。


嘘だろう((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) ゲェッ


俺は息を

ス━━━━━━━━ッと吸い込み

はあぁぁぁ━━━━━━━”ッ💨

と吐くと二人の前に出て


「申し訳ありません。

杏さんとは結婚できません。」

そう言った。


急に目の前の2人の顔が

蒼白になっていた。

ガタンと椅子を倒し

杏の父親がとびついてきた。


「 拓成君何故だ‼

何が不満だ。」


「勘違いしていたのです。

私には相思相愛の相手がいます。

杏さんとは一緒になれません。


「金で、金で何とかならないか

私も80なんだ。

娘を私の眼鏡に叶った男と

一緒にしたいんだ。

拓成君私は君を娘の婿にしたい。」


「また金?ですか?

あなたに言い寄られ

家族を簡単に捨てたあなたの

”奥さん” と私の ”彼女”を

一緒にしないで

貰えますか?」


「な、何を言っている。」


「拓成なんで知っている?」

祖父の康成も驚いて立ち上がった。



「ずっと前、祖父とあの子を見に

行きましたよね。僕はずっと気に

なって今まで守って来ました。


それ以前に、ベランダで泣いてる

舞香を通学途中良く目にしていたん

です。

あれは出ていった母親を見送り

ながら泣いていたんです。





「まま━━━、ママ━━━━

行かないで‼


1人にしないでー‼」

って、もう聞いていられない程悲

しい叫び声でしたよ。


奥さんとあなたは俺の前を気にも

せず楽しげに歩いていた。


“鬼ババア“ かと思いましたよ。


舞香に初カレが出来たときは

流石に離れましたけど。


だから知っていますよ。山本さん、

あなたが舞香にした仕打ちを。

あなたに、母親に合わせてくれと

飛びついて哀願する 舞香を... 貴方は

雨の中に叩きつけた。


奥さんも窓から見ていた。

そんな冷酷な親に可愛がられて

育った娘の性格を知っていますか?


秘書に聞いてくださいよ。

秘書にも失礼な暴言を吐き

躾がなって無い(笑)

呆れますよ。


ま、言い様では

確かに天真爛漫で可愛いですよ。

しかしそれ以上は無い。


「あんな母親見たくもない!」

舞香の気持ちと私の気持ちは同じ

ですよ。

あなたがた2人を恨んでいる。


今までは祖父の友人として見て

来ましたが親戚になる?、

ましてや義父になる?

考えられませんよ。


あんな非人道的な仕打ちをする

夫婦が親とは

...ごめんですね‼


「もういい、拓成何も言うな‼」

康成が止めにはいる、山本は

康成の長年の友人だ・・・




するとワナワナと震えながら

後ろから金切り声がした。


「あなたに..貴方になにが分かるの?

辛い生活に疲れた私の

何がわかるの?」


拓成が振り向くと着物姿の母親と

杏がたっていた。


杏は母親の顔を見ながら呆然と

していた。


「わかりますよ。

お菓子だけ与え続け遊び呆ける母親

夜寂しく過ごす小さな子供を

ほうって男の所に通い、遊び

夜を明かす鬼ババア‼



だから

貴方の両親に教えてあげましたよ。

舞香の祖父母にね。

そうですよ、私が貴方の親に舞香を

助けて下さいと手紙を入れたんですよ。

舞香の生活の酷さを知って

ほしくてね⚡️‼

貴方の祖父母に連絡したのは

理由があります。


児童相談所でも良かったんですが

そしたら僕は舞香に会えなく

なりますからね!

貴方の祖父母が動かないなら

家で引き取るつもりでした。

ツネと言う僕の味方がいますから。」

そう言うと今度は視線を杏に変えて



「それに杏、お前も大吾に

チョッカイだしてたよな‼


舞香の彼氏と知りながら

その次は俺だ

ハハハハハさすがこの母親に育てられた

だけあるよな‼ 呆れたよ。

お前も良くやるよなぁ」

拓成は呆れた声を出し苦笑い‼


「だ、だつて‼なんでももってる

もん。

おじいちゃんだって

おばあちゃんだって


頭も答辞読むくらい良いし

学校一の彼氏もいる。

今度は大企業の彼氏まで作って


ずるい‼

あいつばかりなんで‼なんでよっ‼」


アハハハハ

アハハハハハ

「お前、舞香と勝負して勝つ理由

ねーよ。

いいかぁ、舞香とお前、情の深さが

違う。

お前はねじ伏せても手にいれる。

舞香は欲しいものを諦めて譲る

そんな癖がある。


こんな母親に躾けられたせいでな‼

舞香の恨み辛みは全部見てきた。

20歳まではちゃんと俺が守って来た。


あんたの前の旦那は舞香を引取りに

来たんだ。

だけど祖父母が譲らなかった。

に比べアンタは舞香を邪魔者に

扱ってたよなぁ」


「嘘...あの人が。」


「ジーちゃん、悪いけどこんな親子

無理だよ。最低な奴らだ‼」


「嫌よ。杏は拓成さんがいいの

パパお願い拓成さんにお願いして‼」

杏は取り乱しながら父親に泣き

ついた。


そりゃぁそうだな、五十嵐の資産は

相当なものだ。

みすみす莫大な資産を手放す

理由がない。


拓成は仁王立ちで杏に言う。

「1回会ったばかりで何がいいんだ?

みてくれか?

企業か?

俺の何処がいいんだ‼言ってみろよ!

ギロ(`✧ω✧´)」


杏は、一言も答えられず...

悔しそうな顔をしていた。


「お前な、躾直さないと、ろくな

人生遅れないぞ。

姉の男ばかり狙って、惨敗かよ‼

なっさけね━━━━━なぁ」


捨て台詞を吐き舞香の敵が取れた

ような、スッキリした気持ちになった。


すると杏の母親が


「杏の気持ちも知らないで

杏は本当に貴方が好きなのよ、

酷いじゃない‼」


「は?酷い

あんたの口から酷い?

笑わせんな😠

あんな可哀想な舞香の事を

少しでも考えてミロ、鬼ババア

あれは酷くないっての?

子供を何だと思ってんの?」


「だって子供がいたら

邪魔だってこの人が言うから

他所の男の種は育てたくないって!」


「だから?

だからなに?あんたも元旦那の

娘は育てたくなかったんダロ

おなじじゃね━━━━か‼」


「馬鹿か‼」


母親は泣きながら項垂れた。

杏は

「拓成さん、私頑張るから

拓成さんがいい!

友達にも話しちゃったし

羨ましがられたし

今更言えないよ、お願い

パパ、ママ拓成さんを納得させて

拓成さんが良いのよ━━٩( >̶̥̥̥᷄д<̶̥̥̥᷅ )۶」


「アホか、頭わりーな‼

オマエ、自業自得‼」

拓成は大笑いꉂꉂ(∀ᵔ*)




雨が酷くなってきた。

涙がポロポロとおちてきた。

何故か、大丈夫のおまじないが

効かない。全然大丈夫じゃない。



その時雨が小降りになった。

おじいちゃんが


「ハ、ハ、ハクショオオオーン。」

なんか白いものが落ちた。


おじいちゃんは

「あらら..しまったフガフガ。」

と入れ歯を探していた。

おじいちゃんの足元にパカッとした

入れ歯が落ちている。


舞香は

「おじいちゃん足元‼」


「え?あ、ああ、あったあった。」


「ヤッパリ歯医者行くか?

合わなくなってのう。ハッハハ」

おじいちゃんは歯がパッカーンと空

いた 口で大笑いをした。


舞香も悪いと思ったが笑ってしまった。


「あふたは幸せだのう!」


「えっ、私が幸せ?」

お爺さんは


「綺麗な白ふい歯らね。

なんでもふたべられるじゃないか‼

私は固いものは食べれないし

年取ると痩せて歯があわなくなる、

その度に作り直さないかん、



もう一度あんたみたいな歯が欲し

くてももう無いわな!

トマトが固くて、レタスさえ

100回モグモグせにゃならん。


幸せなんて無くさないと

分からんでなぁ


とりあえず、歩けて、食べれて

出るもんが出て

眠れたらヨシとせにゃぁな‼

マダマダ分からんかのぅ


ハッハッハッハ


またパッカーンと空いた口で笑い

出した。


歯茎しかない

お口はなんか赤ちゃんみたい

だった。


「私が..幸せ?なんだ。」


おじいちゃんにバックに入っていた

コンビニ袋を手渡し、

おじいちゃんは、ポイと入れ歯を

入れてクルクルクルと回して入口を

くくると



「泣き顔はにあわんよ。

笑いや。」

と歯がない口をあけ笑わせながら

ニッコリして去っていった。


そっか‼笑えたんだ。

今日のこと思い出すとおじいちゃんも

セットで思いだすんだ。



本当に、大丈夫なんだ。





入れ歯じいちゃん、ありがとう。

歯茎で笑わしてくれて‼

昔はモテたんだろうなぁ

優しそうで面白くて


ギクシャク歩くおじいちゃんは

どんな人生を送ったんだろう!

明日はちゃんと歯医者さんに

いくんだろうか?



涙も止まりコンビニへとUターン。

ドーナッツ、唐揚げ、弁当

炭酸。ヨーグルト、プリン

色々買って部屋にもどる。



久しぶりのDVDロマンス映画を見な

がらいっもならウットーリする

けど吐くセリフセリフが嘘っぽく

聞こえる。


「君だけを愛してる。」

今はね、後1時間もすりゃ

セリフは、一緒でも相手が違うだろうよ。


とか


「死ぬまで離さない」


死んだら想いは消えんのかよ。

嘘つけ

とか


「お前を離さない。」

いい女見たら直ぐ離すだろ‼

とか


なんかつまんないなー。

拓成の好きなアクション映画に切り

替えた。


グサッグサーッ‼

うわお〜いいかんじ〜

バリッ、ボリーッゴクッ

おにぎ〇煎餅、うんまつ‼


そうだァ今日は鰻にしょう。

元気出てきた。


ふと窓をみる。朝から降り続いた

雨があがった。

こ籠もるような時間が終わった。


外には明るい太陽が、木々を照らし

始めた。

街は雨で洗われ生き生きしている。


寒い冬がもうすぐやって来る。

11月はもう目の前だ。

あーあ、

紅葉、見に行きたかったなぁ。

拓成の誘いは、最後に受ければ

良かったかも

と勘違いな後悔をする。


拓成は、もう杏のものだ..

未練がましいと己を攻め

スパゲッティとプリンと、

あんこドーナツをたべる。


いくら食べてもお腹に堪らない。

激太りコースか?


明日歩いて会社行こう。

帰りもあるこう。

カロリー取りすぎたー。





雨が上がり日が差してきた。

俺は駅前の

料理人御用達の業務用専門店を

くぐる。

舞香の好きなバターケーキの材料を

買いあげ自宅にもどる。

赤い薔薇100本を飾り

ワインも冷やした。

ワインは、飲めそうだしな。

バターケーキを作りながら

夕食もつくる。

日本人丸出しの舞香には、


ビーフシチュー

これは肉だけ薄い塩水と、

ニンニクと

玉葱を生姜で3時間煮込む。

肉だけ取り出し赤ワインと野菜を

入れて煮込むと、旨さが全然ちがう。

コレは舞香の好物。


五目おにぎりを作る。

これも舞香の大好物。


サラダをつくる。

舞香の大好きな唐揚げも作る。





蝶ネクタイに黒のスーツ

喉仏を飾るワインカラーのネクタイ。

白いセダ〇で迎えに行く。


車を青から白に変えたのは

ロマンス映画が大好きな、舞香のためだ。

白馬に乗った王子様の

車バージョン。


料理が終わると車に乗り込み

舞香の住処へと走り出す。




トントントントン

ノックをする。


出ない‼


呼び鈴を鳴らす3回



はうわーい、ドッコイショ‼

オバサン化した舞香が声をあげる。


「どなたですかー‼」

気の無い声が聞こえる。

パーチンと音がすると思えばスルメ

くわえたオッサン風の舞香現る‼

口の端から凸凹したイカの足が

飛び出している。

焼き🦑の匂いがプンプン


「喉仏と申します。」


小さく空いたドアの隙間から..


「どおして‼なんで来るの?」

ポロリ🦑の足が口から落ちる。


「舞香僕と結婚して

明るい家庭をつくろう。

永久の愛を君にささげよう。」


スルメの匂いと共に俺風の

プロポーズ始まる。クッサ( •́ฅ•̀ )



少し空いた隙間からスルメの

臭さも何のその‼

舞香の手を取り出し指輪をはめる。

スルメの匂い半端ねー‼

ぷッ クサ!!



舞香は、しばらく眺め


「綺麗。」

とスルメ臭く涙声で呟いた。


僕らは頭を寄せ合いゴンゴンと軽く挨拶みたいにぶつけあった。

その後


「もう我慢できない。

いいよね。」

そう言ったのは オレ

じゃない。

🐺に変身したのは舞香だった。


手を捕まれ玄関で押し倒された。



うぎゃゃゃゃー‼⇊

舞香ーたんま、たんま。

うぎゃゃゃゃー‼

やべろぉーやべてくれー⇊

1時間叫び声が築40年のマンションに、

響きわたった。


拓成は、「終わった?」と舞香に

確認する。


舞香は、「はぁぁぁ、たまんな〜い。

一応、おわった〜」



スルメイカの匂い、

クッチャイクッチャイこっちも

たまんな〜い。

喉辺りからプンプン臭うあの匂い

俺はスッカリくたびれて



「どんだけ食ったんだよ。

これから俺とディナーなのに‼」

と言いながらも喉から匂い立つ

🦑ちゃんの残り香


「ま、飽きるまでやらせるさ。

そのうち、慣れるだろう。」


速攻で風呂に入る。


「舞香、歯磨きしとけよ。」

ニャハハハと笑う舞香は🦑臭くても

愛せる。

拓成はそう思った


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