第10話 遂に手に入れた♡


偶然拓成の車に出くわした事が

あった。


彼はチラリとこっちを見たが

何も言わず、通り過ぎていった。


ガン無視ってヤッだ‼

それからさらに4ヶ月が過ぎた。


何とか就職先も決まりホッとした頃

拓成の結婚の噂がはいる。


週刊誌も挙ってとりあげていた。

相手は某化粧品会社の令嬢


大人しそうな綺麗な人だった。

歳は26歳

この人なら彼は、幸せになるだろう。


少しホッとしていた。

あれ以来、どのお喉を見ても欲情

せず無難な日々が過ぎた。


舞香は、キャバクラをやめて、

ホテルの結婚式場でバイトを始めた。

もう学ぶ事(色気)が無くなり違う

職種にチャレンジする。



式場のセッテイングや、スタッフが

動く力仕事は率先して動いた。


そんなある日偶然

ある御曹司の結婚式に拓成が現れた。

突然の出現に驚いたが向こうは、

気づいていない様子。


灯りは落とされ新郎新婦に視線が

集まる。

花嫁の友人は皆、綺麗で可愛らしい。


舞香は、立襟の白いシャッにベスト

膝上の黒いタイトスカート

髪はきっちりと結び清潔さを表す。


きちんとした制服姿の舞香は自分が

目立って可愛らしいのに

気づいていない。


何人もの男達の噂の的になっている。



拓成は、綺麗な噂の彼女と現れた。

黒のスーツに流した髪は相変わらずの細マッチョでカッコイイ。


チラチラ見ながら拓成を気にしつつ

仕事にせいを出す。


「拓成さん。」

駆け寄る彼女は、当然のように

拓成の腕をとり拓成も

楽しそうに彼女を受け入れている。


舞香は見て見ぬふりを決め込み

「さ、さ、仕事仕事。」


スタッフと招待客この違いは

確かなものだ‼

華やかな結婚式。


「次は拓成さんと美咲の番ね。」

そんな会話が舞香の耳にとどく。


覚悟は出来ているのだけど本当に

その日が来ると再認識する光景

だった。


見るからにお似合いで仲がいい。

自分と付き合っている頃には見た

事が無い穏やかな表情は、

彼女がそうさせる魅力があるの

だろう。


彼女は、拓成の嫌がる事をしなさそう。


良く考えたら舞香と居る時は

ハラハラさせっ放しだった?

気・・もする、良く胃薬を飲んで

いたっけなぁ~ω


「良かった。」

彼が幸せならそれが一番だ。

寂しいけど


「 おめでとう。」

寄り添うように立つ2人に祝福

をおくる..


流れる音楽は拓成に寄り添って

よく聞いていた拓成お気に入りの曲。

今は彼女が聞いているんだろう。

彼のお気に入りのクラッシック



3時間彼女は、彼とずっと一緒だった。拓成も静かな微笑みを

たたえ彼女の傍から離れない。



帰りにスタッフ一同が並んで

お見送り


「お気を付けて

お帰り下さいませ。」


当然拓成も舞香の前を通る。

舞香も他のスタッフ同様に

綺麗な姿勢で静かに頭を下げる。


拓成は、彼女の腕を組んだまま

通り過ぎていった。



見送りが終わると

バタバタと片付けが始まる。

泣いてちゃ生きていけない。


負けない人生を送ろう。

確実に彼は、

前を向いて歩き出している。


仕事が終わったのは、21:00時過ぎ

ていた。お腹も空いてるはずなのに

今日はショックでアイスだけで

お腹かふくれそうだ。


今日の拓成の姿が目に焼き付いて

眠れそうにもない。


あの後拓成と彼女を、迎えに

来たであろう黒塗りの高級車に

乗り込むのを見た。


自分から手を離したのに彼を取られ

てしまった寂しさが

後悔が後から後から

未練がましく襲ってくる。








朝から電話がなった。


相手は某大手化粧品会社の令嬢

美咲だった。


美咲は新郎新婦の知り合いで、

式の前の日、新婦から電話があった。


「噂の彼女が来るからよろしく‼

もう逃げられないわよっ‼」


あ、あ噂を流したのはあいつらか!

全く余計なお世話だ。



大学の同期で急な集まりがあり、

彼らの結婚の発表があった。

2人は同期で昔からの付き合い

皆やっと決まったかと

ホッとしたものだ。


途中俺の話になり、

2人がいい人がいるからと

無理矢理ハァ紹介された。


確かに美人でいい女だ。


美咲には、結婚式場でベタベタされ

めんどくさいからそのままにした。


ふと男達の視線が向く方へと顔をむける。


そこには舞香の姿があった。


キャバクラで名を上げ稼ぎまくって

いると思っていたが、まさか

結婚式場に勤めているとは。


男達は、

舞香に見せられたように彼女を見ていた。

ニッコリ微笑む顔は愛らしく

可愛らしく。

連絡先を聞いたが上手くかわされたと項垂れる者もいた。


その時オレは、

この式場を傘下に収めようと

考えた。


ホテル買い上げ

手を入れる所が多くリフォーム代も

かなりな出費💸な感じ⁉️🙄


まあ舞香丸ごと納めれば後は

ジワジワ攻めればいい。

舞香のゴメンなさいを聞くために

何と遠回りな事か。


まずは、ガン無視作戦。

だいぶ、効いてきている。


舞香の顔が蒼白になる。

あいつのゴメンなさいは、

ホントに高くついた。



朝からの美咲からの電話は、

デートの誘いだった。

親父の所まで話が飛んで誤解を

解くのに大変だった。



親父は乗り気



「ねえ知ってる?」

休憩中、バイト仲間の紀花が

舞香に話かける


「何?なんかあった?」

舞香は紀花の顔に目をやりながら

ミルクティーを飲み込む。


「五十嵐グループがホテル買収

だって‼」


(ⓞ^ⓞ)「五十嵐・・グループ?」

舞香は鳩が豆鉄砲食らったような

まん丸い目をする。


「うん、今日社員集めて

挨拶あったんだってぇ━━━━」


「き、急じゃない!」

舞香はビックリして何か

考え出した。




美咲は、デートを仕事を理由に

断るとマンション前まで

押し掛けて来た。



仕方なくホテルまで送って貰う

羽目になり礼を言って出た時、

急にネクタイを引かれキスをされた。

俺はすぐ離れ( º言º)╬ムカ

睨みを聞かせ囁くように言った。


««««もう‼来るな‼»»»»

しっこいぞ‼➤


ビビる女をもうひと睨み。

チッ拓成の舌打ちにビビッたのか

彼女は、舌を巻いて逃げていった。


パタパタと音がしてそっちを向くと

舞香の後ろ姿があった。


「・・・・・」


追いかけて、どうする。

益々、調子に乗るだけじゃないか!

このまま誤解させて少し思い知れ..

そう思った。




2日経ち3日経ち..一週間舞香を見ることなく過ごした。

ホテルは即買取

こっち(結婚式場)

にも五十嵐グループは介入して来た

と業界ではかなりな噂


新規事業ではあったが拓成が

社長に就任


主任に確認すると舞香は、

辞めたと言われ・・・た。

それも1週間前に..。



青く蒼白になったのは俺だった。

こっちから出向きたく無かったが

仕方なく舞香のマンションへと向かう。


カーブを大きく回り坂道を登ると

築40年のマンションが顔をだす。



あの日ぶりのマンション。

エレベーターも狭く1人がやっと。


三階の舞香の部屋をめざす。



しばらく待っているとコンビニ弁当らしき袋を下げ舞香が帰ってきた。


舞香はエレベーターのちょっと先に

壁に持たれ腕を組、立ち尽くす

上下、質のいいスーツを着こなした

築40年のマンションに

似つかわしくないイケメンを見た。


このマンションには割と

年寄り多数

若いのなんて見た事ないw


項垂れつつ右足の爪先で

ジノジノしている男性は・・・

アイツ




舞香は、軽く頭を下げると目の前を

通過した。


「おい‼」

声を掛け腕をひっぱる。

舞香は、黙ったままで俺を

じーっと見た。



そして

「オーナーじゃあありませんかぁ

彼女いるくせになんで?」


「待て待て‼ヤキモチか?」


「は?ヤキモチ?

誰が?誰に?」


メガネの奥の切れ長の目が

カッコイイなんて

こんな状況なのに思ってしまう。



「舞香、落ち着いて話そう。」


「お言葉ですがこれ以上落ちつけ

・・・と?ど━━━━━やって?」


鍵を開けて中に入ろうとする舞香に

言った。


「俺があの女と結婚してもいいん

だな‼」


まいかは振り返り



「そんな仲なんでしょ。」

私を無視し続けるぐらい。

なんだから。

今更、なに?」


拓成は、バッが悪そうな顔を見せ

ドアを握り上から舞香を見下ろしな

がら言った。


「彼女は、友人がお前に振られたのを

心配して紹介してくれたんだ 。

俺は、彼女に気持ちは無い。」



「へぇ〜

出勤まで離れたく無いんでしょ。

何をいってんだか。



それに社長様が従業員の前で

あんな♡ Chuな事したら

示しが着きませんことよ。プイッ」


言い返せない拓成を見て、してやった

りと思う反面、ヤッパリやってたんだ

とか、思ってしまう。


「ち、違う‼あれは..」


「あれは..」


舞香も拓成の顔に顔を近ずけ

舐めみるような怪しい顔をして見た。


何も言えない拓成に向けて..


「””据え膳食わぬは男の恥‼”

ってか?」

と一言。


「違う、違う‼据え膳食いたく無い

から食 ってねーよ‼誓う。」


「もう、どーでもいいんです

けどっ‼。

めんどくさいな‼」


舞香は鍵を開けて部屋に入ろうと

するがドアが閉まらない。

拓成の手がドアをプルプルと掴み

引っ張っている。


「後10分話そう。10分でいい。」


「お腹空いてんだってばっ‼」

ガツンと引き寄せると拓成の顎が

ドアにあたった。ガツン

イテ、イテ、イテッ‼


かがみ込む拓成を心配して


「だ、大丈夫?ごめん‼大丈夫?」


舞香の可愛らしい顔が寄ってくる。

拓成は、舞香の手をギュッと握ると


「がまんするよ。」

観念したように拓成は叫ぶ


「 あの、ツンツンツンツン

我慢する。

だから帰って来てくれる?

お前が居ないのに比べれば

ツンツンツンツンぐらい

我慢する。」



「ん?あ...え‼

あれ...わぁ、我慢できるよ」

舞香は、しどろもどろに答え

つつ少しキョドリながら拓成を見た。


「な、なんだ‼

ホント?

じやぁいいんだな‼、

俺の所に帰るんだな‼」


安心したように拓成は舞香の顔を

見ながら確認した。




「えー‼

ちょっとちょっと

....何言ってるかわかんない。

自分勝手に決めないでくれる?」


「Ahーーわかった‼わかった。

まず、要求をきこう。

俺の何かが欲しいんだろ‼

取引だ‼


なんだ?」


「それは...。( ̄. ̄;)エット・・」


「それは‼何(ꐦ°᷄д°᷅)??‼

俺気が短いんだよ。

なのにお前に金も気力も

こんなに使ってるんだ‼、

これ以上何我慢すりゃいいの?

もう、我慢しねーからな‼


嫌われてもなじられてもいい。

お前の男になる、我慢ほど身体

に悪い物は...無いから..。」


じわりじわりと拓成の体が密着して

くる。

彼のボディミストの香りがする。


「いい匂い〜

我慢は良くないの?チラ」

舞香は喉仏にハッハッハッハーゴクリ

犬の様な息遣い‼


拓成は、顔を近ずけながらウンウン

頷く。


「ねえ〜拓成。」


「なんだ、舞香」

キスの後、舞香は拓成に抱かれ

ながら囁いた。



「我慢は確かに良くないよね。」


「あたりまえだ‼

舞香も我慢するな‼

俺は何でも受け入れる。

一緒になろう。舞香‼」


「いいの?我慢しなくて!!

嬉しい

ありがとう。」



「ああ‼舞香の為なら何でも

我慢できるよ。

愛してる。」



「ホント、嬉しい。

ありがとう、じゃあ頂戴︎💕︎💕。」


««»»

咄嗟の出来事に(; ̄Д ̄)?

喉に舞香が吸い付きㄟ゜ㄋㄟ゜ㄋ


次はスイカに噛み付く要領で

ガブリ・・・の後又

ㄟ゜ㄋㄟ゜ㄋㄟ゜ㄋㄟ゜ㄋㄟ゜


««««ヒイイイィィィ»»»»





ゴクリと唾を飲み込みながら又

《がぶり》

待ちに待ったものを手に入れた

喜びは、例えようもなく‼

止められない!


舞香は喉仏に吸い付きながら

チュパチュパ

「我慢しないと、私達は

コレで終わり‼」

舞香は拓成に脅しをかける。


が、が、我慢するぅ〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎ケド

やべてぐ、ぐくれ━━━━━━ω


幸せな瞬かーーん。

舞香は止めれない‼

拓成は顎を高く伸ばし(;´༎ຶД༎ຶ`)我慢の子


《がぶ‼かぶ‼》


喉仏に刺さる骨感があたらしい。

プツプツ髭の後が新しーい。

ワオーオオーン

ヤミツキになりそー‼



舞香が満足する頃は、拓成は、

放心状態、目が白黒している。

漫画でいえば、目玉グルグル𖦹‎ࡇ𖦹‎

の鳥がパタパタ状態


「拓成〜大丈夫?」


「ウンウンお、オワっター?。」


「うん。満足した。」

1時間も悲鳴をあげた拓成の声は

ガラガラでハスキーでまたまた

惚れそう。


ベタベタした喉仏を洗う為

風呂に入る。


「まーったく‼変なフエチ‼

聞いたことないぞ喉仏フエチ?!」

ブツブツと文句言いながらも

ベタベタする喉仏をシャワーで

洗い流す。

ヒリヒリする迄吸いつかれ

ガブられた喉仏も元気が無い。

オロナイ〇を、めっちゃヌリヌリ


舞香は、もう拓成を手に入れた

大好きな喉仏君といっしょに..

ヒャホー



これから何時でも喉仏君と一緒‼

シアワセ"


そんな呟きも知らず拓成は

喉仏に軟膏を塗りながら

「少し優しく噛み付くように

言ってみよう。」

と決心する。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る