第2話 決死の愛カノ弁当


"なんじゃこりゃあぁぁぁ"

とびっくりするが声に出せない様な

オドロキ!!

舞香は、大吾に弁当をすすめる、



しかし...俺は弁当を見て

唖然・・・。



真っ黒に焼け焦げた...唐揚げクンに

恐る恐る箸を伸ばすがUターン。


その横にはボロッボロの卵焼が鎮座

その横には脱皮したチョウチョのサナギのカラのようなウインナーらしき物体がある‼




(なんの罰ゲーム?)


ぶふふっと笑う、直樹の口に

( ˘•ω•˘ )ムカッと来たオレは

干からびたウインナーを奴の

お口にin

ビエ━━━━━━(๑˃̶͈̀ 👄˂̶͈́)



隣から覗き込み、ゲラゲラしている

祐一の口にも卵焼きらしき物をin

ビエ━━━━━(ව👄ව)💦

同じ雄叫びがあがる。


「どう?」

と満面の笑顔を振りまく舞香を見て、食べない訳には、行かず箸は

ミニトマトへ


イライラ見かねた舞香が黒焦げクン、

を大吾の口にホレ食え━━━━✖✖✖

ブッ(ll;`з´).・:・:∵マズッ!!!


ガリッ、ヌッチャッ‼

クロコゲクンの中身は生煮えクン

だった。

ガリガリ衣の中身レア、

ジュウシィちゃジュウシイ、生ジュルが口にブブブンと広がる。


3人でカミカミ

カミカミ

カミカミ

口の中はミンチ?

飲み込むタイミングを探しながら

口に空気を入れながら

歯のぶつかる音がする。


カチカチ、カチカチ


カミカミ、カミカミ、カミカミ


祐一も、自慢の甘いマスクが

ウグッ、ウグッ、ウグッ

ジャリジャリジャリジャリ


直樹も、イケてる醤油顔が


ぐえーグエッ

ぐえーグエツ‼


ミンチも、ニチャヌチャして来た

ので、 飲み込むか、吐き出すかの

決断を下す。

顔は三人共に真剣そのもの‼

しかし生煮えクンは俺だけ飲み込ん

だら食中毒まっしぐら生か死か・・


直樹も祐一も、俺も、3人で顔を見合

わせ病院に入院になるより

猛ダッシュで教室を飛び出した。

命には変えられない!


保健室でうがい→🐸ゲロゲロゲロ


「だからさーなんの罰ゲーム

だょ〜」🐸ゲロゲロゲロゲロ

グアッグアッグア




そんなこんなで舞香は、弁当を作って来なくなった。


クラスのみんながホッとして

受験勉強に励めるようになった。

皆が恐れているのは、



弁当の味見が当番制になったからだ。

舞香の弁当は、俺は必須だが

道連れがあと二人‼

出欠番号順に2人づつ‼



みんな恐怖に怯えていたっポイ。

なぜなら断れない。

祐一の性格はドラエモ〇で有名な


ジャイア〇のような存在で

アノ性格。


「俺達だけで、すまさねえ〜からな‼」


で‼決定事項。


ジャイ〇〇との違いはイケメンってとこだけ。

あとはまんまジャイア〇‼







それからとゆうもの...


「あのぉ~大吾くん。

良かったら、このお弁当どうぞ‼」



それ以来1年SS組に大吾への差し入れ

弁当が次々と起こりだした。


NOと言えない大吾は、積もり積もった弁当を、困り顔で抱えてくる。


弁当差入れ事件。

告白の嵐


常に舞香を好きだと言っても女の子達は引きさがら無い。


「もうっ‼大吾、告白されるの

承知で行ってるんでしょっ‼」


行かないでよ!

行くなら別れる。」


遂に舞香の堪忍袋が💥爆発‼




「ち、ちげーよ。

待ち伏せされてんだって

俺も毎回泣かれて

ヤなんだよ‼」



「大吾は、私のなんだから

わすれないでよっ‼」(爆)



「断ってるーって、マジ‼

ちゃんとシツカリ大丈夫だから‼

信じろ!」

舞香Love、舞香LOVE


まいかぁ〜Love.Love〜♡Love〜♪♪

大吾は、指でハートマークを作り

ながら舞香の周りを走りだした。


お馬鹿な仕草に舞香もつい


「クスッ」と笑い信じてしまう。


その次の日から大吾は舞香の手を

握りながら登校した。

朝練で一緒に行けない日は、

待ち伏せを避ける為、猛ダッシュで

教室まで走り教室で着替えた。



俺は舞香に惚れちゃってるシッ‼

舞香のヤキモチも、堪能したシツ

これ以上は、ヤバイ気がする。



わざわざ波風たてる必要無し‼️

舞香が安心すれば平和なワケだ‼。


いや〜でも舞香の妬きモチは

大吾にほれてるょ~って言われてる

みたいで、

嬉しい~いぃなあぁぁぁ。



舞香の妬きモチは、大吾の精神にも

安心感を与えていた。


大吾も、直樹も、祐一も、身長

180越え。

だいたい進学校だし、正にこの三人は学校始まって以来のスポ、のみ、SS

(スポーツ、脳みそ、SS)

と呼ばれていた。



幼稚園から、高校更には大学と

エレベーター式、ノンストップの

エリート男子だ。


舞香は、普通中学から受験して入った。



男子三人は、裕福に育ってきた。


まあ、舞香とは比べ物にならない

生活を送って来たって事です。


舞香と言えば母方の祖父母に育てられ父親も、母親も別々の家庭を持っていて普通の生活がある。



舞香は、不思議と勉強ができた。

祖父母が付きっきりで小さい時から

字を教えたり

新聞のチラシで勉強させたり、

お菓子の空き箱でローマ字を教えたり、甘い香りと可愛い箱でドンドン覚えた。




親が居ないからと決して後ろ指刺され無いように、祖父母はシッカリと

常識も叩き込んだ。


おばあちゃんは、若返りの化粧品を

買い込んではダイエットに精を出し

舞香の母親役を頑張った。


付けまつ毛を二重につけた時は

さすがに

化け物かと爺ちゃんがひっくり返っ

たがそれなりの厚化粧で何とか

年取ってからの子供とごまかせる

レベルまで、のし上がって来た。



昔から童顔で、可愛らしかったせいかそれなりに、まあ、みられた。



デパートの化粧品売り場のおねー

さん達がばあちゃんの話に同情して、色々化粧のテクを教えて

くれたりしたみたいで、婆ちゃんも

楽しそう。


母親も、新しい父親との間に

弟と妹を産んだ

母親がたまたま弟と妹を連れ里帰り

した時、仁王立ちした婆ちゃんが、

母親を狭い庭に足止めをした。



「孫はこの舞香だけだ。

あなたも娘とは思わない。

舞香がお前に甘えたくてもその

子達に遠慮してるのが

分からないのか?

私にとっても孫かもしれないが

あまりにもこの子が不憫だ。


二度と来るな!


親不孝者が‼」


そう言って追い返した事がある。


幼心に何となく母親には、近寄り

難い所があった。



あの人に抱かれ甘え眠った事すら

分からない。


久しぶりにあった母親は

綺麗な女の人だった。


昔エプロンからにおった、湿布の

臭いじゃなく甘い香りがしていた。



弟も、妹も、いい服を来ていて

羨ましくなった。


「婆ちゃんが又服縫ってあげるから

生地を買いに行こうね。」


そう言って頭をシッカリ撫でて

抱きしめてくれた。


どんなに高い服よりも婆ちゃん

ブランドが最高だった。

手作りのカワイイ服は私に良く似合

ってた。



母親は、涙を浮かべていたが

何も言わなかった。


「奥様は早く帰られたら?

もうここには来られたら

困ります。


私はこの子の夕食の用意を

しますから....これで..」


と深く頭をさげた。

私もつられて頭を下げた。



母親は自分の母親と娘に頭を下げ

られ、他人行儀な挨拶をされ泣い

ていた。


祖父も、出て来て


「お前はお前で生きなさい。

婆さんも娘は、可愛いが

今の舞香は1人だ

その子達には両親が揃っている。


それを見せびらかしてどうする。

辛い思いをしてきた舞香の前で

その子達を可愛がれるか?



わすれるな‼

舞香も、お前が産んだ娘なんだぞ‼

お前が舞香にして来た事が

ワシらには許せんのだ。

よくもこんな小さな子を


帰れ‼


もう顔を出すな‼


私達は、お前は居なかったと思って

い る。」


そう父親も、母親も、性格の不一致

で、話もしなくなったり

母親は、浮気を繰り返し父親が遂に

暴力をふるいだし離婚した。



舞香は、ほとんど夜は1人

食べ物は、ポンと置かれた食パン

のみ、水すらも椅子を使って飲んで

いた。



2歳の子は、不満も言えず怯える

生活、ある日偶然やってきた祖父母に発見され保護された。


子供は、笑いもせず泣きもしない。

全てを諦めたような表情をしていた。


祖父母の家に引き取られても部屋の

隅が落ち着くらしくいつもタオルを

咥えすみつこに顔を隠して過ごして

いた。


父親は、引き取ると言って来たが

祖父母がガンとして断った。


それから何回も会いに来たが

父親も再婚する事になり

新しい家族の事も、あり疎遠に

なってきた。



それからは祖父母だけが

頼りになって来ていた。


小さな舞香は、それなりに頑張る

事を覚えながら、人を見る目を

やしなった。


まだまだ甘えたい年頃なのに妙に

物わかりのいい子に育っていった。



ある日TVで高校の入学式がながれた。

おばあちゃんと赤い🍓をべながら

「あらまぁ~すごいねぇ~


一番頭のいい学校だよ~

このグレーに白の一本線

舞香ならこの制服着れるんじゃない

かい。」


「うん。婆ちゃん

着たーい。そしてこの人のように

校長先生に入学式で

ごあいさつするー。」


「そうかァー

これは新入生挨拶だよ。

頭のいい子がやるんだよ。

この学校で新入生挨拶した子は

偉くなるって、言われてるんだよ。

舞香頑張れ。」



小学校4年の時だった。

この学校一番で入ってあれを読む‼

舞香の進路を決めたTV番組だった。


時々父親は、運動会に顔をだした。

自分の子供の運動会も、あったはずだ。



リレーの時いっも大きな声で、

と応援してくれていた。


1年に1回何分かの面会

父親は、それ以上声をかける事なく

拍手をしながら手を振って帰って

行った。


話す事も無くただ目線だけの面会。

その後は、凄くさみしかった

が舞香の心は、諦めるようにインプットされていた。


先に帰った祖父母は、必ず鰻を

用意していた。

その楽しみが勝って次第に寂しさは

薄らいでいった。


「帰ったらマッタリとした

鰻がある‼」


まあ両親は、居なかったが

面白い両親はいてくれた。


いっも一緒に。


祖父は公務員だったから退職金も、それなりにあったと思う。


年金暮しだがこじんまりとした家も、あった。


祖父の運転で釣りに行ったり山にいったり。

遠出をしたり。


賑やかな疑似両親のお陰で明るく

育てられた。


愛してくれる親の方が

邪魔に思う親の方より数倍しあわせ。


父親も、新しい家族と上手くいってるようだし母親もお金やブランド品に囲まれて

おじいちゃんと同い年の旦那さんと

子供達と幸せとおもう。


何より祖父母が元気な事が有り難い。


母親がW不倫をせず、父親が我慢してくれていたら幸せ?だったのかな?


それとも

もっと違う生活があったかもしれない。

祖父母に負担をかけたことが

後悔してならない。






生汗がタラりタラりとおちる。

教室のド真ん中の席にクラスメイトの視線が集中する。


俺の机の上にはカワイイ

🐇うさぎちゃんの

ハンカチに包まれた


赤い に、だ・だ・だんの

べ━━━弁当箱が、...


と置いてあるでは・・・

あありませんかぁ〜

恐怖再来。😰


脳内にはあの惨劇が甦る。

昭和初期の犬も食べない様な弁当。


得意気な表情の弁当箱と舞香



舞香と弁当箱(ºωº;≡;ºωº )を

交互にみる。


前後左右に何回も見て決心せざるおえぬ‼


当番‼は、しまったと言う顔を

して



ジャイア〇に勘弁してくれと

哀願している。


俺は道連れの2人に申し訳ないと

頭を下げ、



ふ、ふっ、震える手で...ブルブル

ふ、蓋、蓋、蓋を開ける。


皆カバンをゴソゴソと腹痛に効く、

海外旅行で使う強烈な薬を手渡し

てきた。

大吾と当番2名は、神妙な顔付きになり

受け取った。


何故かカウントダウンがコーラスの

ように聞こえて来る。



10.......3.2.1.パッカリ


ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ!!

おーおーおーおーおおおおーおーおーおーお

SS40名の視線が弁当箱に集中する。

激弁食わされそうになり半年あの日

の恐怖は、記憶に新しい。


春から秋に季節は流れ


あのぐっちゃぐちゃな玉子焼きは、

ふんわ━りと、あの生煮えの唐揚げはニンニクしょうがの香りが残り

ジュウシーな噛み合わせ。



得体のしれないウインナーは、🦀

カニさんに変身していた。



ポテトサラダもそれなりに

しょうが焼きもプロ並に....



2段目のご飯は鶏釜飯。

DAIGOの好物、...


「どう、美味しい?」


得意げに腕を組みコクコクと頷く

大吾に、


「私だって頑張ればコレくらい

チョロイもんよ‼」



ふんぞり返った舞香に親友の由美が耳打ちした。


「ちょつとー、舞香っ‼

ホントにあんたが作った?

ありえないんだけど‼」


「由美よ‼

これをミロ‼」


仲良しの由美は、クルッとした目を

見開き「ああぁ、ナルホドね。」

校則違反のゆるふわの髪をかきあげてチラシを眺めた。



料理教室6ヶ月コース‼

舞香は、料理教室に通い続け意外に

のめり込み、今では中々趣味見たく

料理にはまってしまったとか。



「大吾の為に料理始めたけど

今は凄ーく楽しいの。


将来お嫁入りしても大丈夫だよ。」

大吾を見据えながら呟いた。


ヒューヒューヒュー。

冷やかしの嵐の中大吾はパアアアアと明るい顔をして、


「宜しく御願いします。」


と舞香の手をとりブンブンと

上下に振った。


そんなラブラブな一年が過ぎ去る

頃には、大吾にちょっかい出す女は、随分減ってきた。




平和な大吾とのお付き合いは、

順調で2年も過ぎ、気ずけば三年に

突入していた。


大吾は、部活と勉強を頑張っていた

ずっと舞香の為に、


そんな大吾の愛情に答えるように

舞香も、大吾のサポートと愛情弁当をかかさなかった。


こうして大吾の愛情に包まれるよう

に舞香の愛情も、スクスクと大吾

一筋に育っていった。


2人の関係は、もう夫婦のようだ。

大吾も、舞香の事を大事に大事に

してきた。


そして大吾のバスケの試合。

負ければ敗退‼

勝てば決勝へとすすむ。

負けられない大事な試合‼


”進学校のお坊ちゃまのお遊び”


と、バカにしていた学校も、

バタバタと敗退して消えていった。


一戦一戦勝ち上がっていく度に

大吾、直樹、祐一

の人気は、鰻登りに急上?昇。



頭いい、ルックスバッグン、

名家の跡取り、甘いマスク‼


三人の人気は、他校の女子まで、

虜にしていた。



勿論舞香も、由美達と応援にかけ

つけた。


体育館は、満杯で学校の応援席にも

たどり着けないじょうたいだった。


相手はかなり強豪でインターハイの

常連だった。


相手も、かなりのイケメン揃い。

体育館は、女の子のムンムンとした

熱気につつまれながらの試合開始‼


舞香も、心臓爆爆爆で見守る。


大吾が一番でシュートをきめた‼

ギャーッ地割れするような女の子の

雄叫びが体育館中に響いた。


アイドルのコンサート並にフイバー


目ざとく舞香を発見した大吾が舞香

に向けて手を大きく振る。



















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