デイリー・ワーク

 政権が代わり、私が転職して二年が経過していた。


 その日も、私はとある幼稚園を訪問し、監査をしていた。

 政府が定めた監査基準は、時を経るごとに細部にわたり様々な通達が織り込まれ、幼稚園の運営に関しても膨大なルールブックが出来上がっていた。

 服装についてもその例外ではなく、外からは見えない下着についても、先生も園児も、白色のものを着用することが義務付けられ、さらにはそれを順守している証として、幼稚園内の三か所以上に「私たちは純白の下着を身につけています」と掲示することが義務付けられていた。

 

 その日は、都心のターミナル駅から私鉄で1時間ほどの郊外の町の幼稚園を訪問していた。その園は、白い下着の掲示が一か所しかしていなかったため、私は園長先生を詰問した。


「政府が取り決めた規則に反意がおありだということでしょうか」

 私たち監査員は首から笛を下げていた。この笛を二回吹けば、インキュバスと呼ばれる翼を持った政府の査問官がたちまち飛来し、園長先生の身柄を拘束することになる。拘束された彼女がその後どうなるのかは、もちろん私の関知するところではない。


「よもや、先生ご自身が、桃色の下着を着用されているとか、そのようなことはないでしょうな」

 私は、彼女に、彼女の下着を示して身の潔白を証明するように促した。

「ここでは、ちょっと。場所を変えてもよろしいですか」

 三十代後半と思しき、少しばかりふくよかな体形の園長は、立ち上がると、私の手を取って応接室を出ると、職員用の便所に向かった。


 個室に入って鍵をかけると、彼女はエプロンとスカートをまくった。その下から現れたのは、控えめなレースのついた、純白の下着であった。

「結構。監査の証憑として押収します」

  彼女は、ゆっくりと頷くと、下着を膝までずり下げ、片足ずつ抜き取ると、左手で私に差し出した。同時に彼女の右手が動き、私の股間を布地の上からぎゅっと握ってきた。

 これも監査を円満に進めるための阿吽の呼吸というやつである。私がズボンのジッパーを下すと、彼女は膝立ちになって体積を増しつつある私のものを口に含んだ。

 

 二人は、あらかじめ定められた監査手順を遂行するように、一連の行為を進めた。私は、私のものが十分に硬度を持ったことを確認すると、彼女に後ろを向かせ、スカートをめくりあげた。彼女が壁に手をついて突き出した、豊満で白いその尻を抱え、私は唾液にまみれた自分のその部分をメリメリと彼女に突き入れた。

 最初は締め付けられるような摩擦感があったが、抽出を繰り返すと、たちまち彼女の花芯はうるおいはじめた。

 外から園児たちが先生のピアノに合わせ合唱する声が聞こえる。私は濡れそぼった結合部分が外れないようにしっかりと尻を抱え、子供たちの歌声に合わせて抽出を繰り返した。

 我慢できなくなった彼女が獣じみた声を上げ始める。私はその声にあわせ、一層深く、奥まで自分のものを突き入れた。

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