第11話
その時、旧山崎はとんでもないことを言い放った
「撃つよ」
「はっ?」
「もし、力ずくで取り返そうとしたら撃つっていってるんだよ」
「な、な、なんだと!」
ふ、ふ、ふざけるな!
俺の身体をのっとってるだけでもとんでもないのに!
その上、発砲するだと!?
・・・・・・俺のせいになるじゃないか!
いやいや、そんなことは重要ではない、あまりの事に気が動転してるんだ。
山崎ちゃんは自分に言い訳すると、キッと旧山崎を睨んだ。
旧山崎は不敵な笑みを浮かべて拳銃のホルダーに手をかけた...その時。
「こんのーーー!!!」
旧山崎が気がついた時には遅かった。
例のホームレスが完全に死角からタックルを決めたので、二人共もんどりうって倒れた。
「ぐっ...ぐう」
「イタタタタ」
2人の様子を見ていた山崎ちゃんはもちろんホームレスを応援していたのだが、
意に反して旧山崎が起き上がった
そして言った
「ありがとう(ハァハァ)お巡りさんようやく追いついたわ(ハァハァ)こういう場合...撃っていいのよね?なんていうんだっけ?ほら?正当防衛でしょ?」
そういうと、旧山崎はホームレスに銃口を向けた
「おいやめろ!それは過剰防衛になる!」
声の口調と、今までの経緯で、おそらく中身が変わったであろう旧山崎を山崎ちゃんはたしなめた。
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