第10話

山崎は一瞬頭が真っ白になった...


ん?もらっていく?俺の身体を?


どうやって?おれはここに...


いや、これは...俺じゃない!


これは...あ、そうか...え?なんで?


山崎は混乱した頭を整理しようとした...。


しかし無理だった!

そして混乱したまま叫んだ!


「おい!俺をかえせ!」


混乱している割には、的を射る言葉が出てきた。


「やだね」


カンタンに断わられた。


「貴様!何をしたかわかってるのか!」


「おまえこそ何をされたかわかってるのか?」


ぐぅ...。


ぐぅの音もでないとはこのことだ。


多分、身体を何らかの方法でのっとられた!それはわかる。しかし、なんでそんな事ができるのかなんて、わかるわけがない!


「うるさい!とにかく返すんだ!」


山崎は...いや既に女性の身体になっているので便宜上山崎ちゃんと呼ぶ事にしよう...


山崎ちゃんは旧山崎に飛びかかろうとした。

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